活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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障がい者の就活ガイド

満足度★★★
付箋数:19

左右社の樋口さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

本書はタイトルの通り、障がいを持つ方が
就職活動するための本です。

就活の準備から面接、内定、そして就労まで、
その流れとノウハウを解説します。

正直に言うと、献本いただかなければ、
私は読むことはなかった本です。

が、結果として読んで良かったと思います。

その理由は2つあります。

1つ目は、もし、障がいを持って就活する方や
そのご家族に知り合いがいれば、間違いなく
参考になる本として、本書を薦められること。

2つ目は、障害者雇用の制度やその実態を
知ることができたことです。

障がいを持たない方も読むべき本とまでは、
偽善っぽくなるので言いませんが、
こういう本があることを知っていただくのは
いいことだと思い紹介させていただきます。

  「働くことであなたの人生は劇的に変わるの
  です。私がある障がい者の方から聞いたお話で、
  印象に残る言葉があります。その方は、
  いままで人に “ありがとう” とばかり言って
  いたのですが、会社で働くことで、
  逆に人から “ありがとう” と言われる人生に
  変わったそうです。そのとき、これまでにない
  充実感をもったといいます。」

本書の著者、紺野大輝さんも生まれつき
脳性麻痺という障がいを持つ方です。

大学卒業時には一般採用で就職し、
その後、障がい者採用で転職し、
2社で15年間働いている現役会社員の方です。

紺野さんが就活した当時は、障がい者を
雇用することに理解のある企業が少なく、
就職するまで、かなり悪戦苦闘しました。

紺野さんは、重度の脳性麻痺がありましたが、
幼稚園から普通学級に通い、大学入学まで
していますから、それまで自分の障がいを
意識することは、あまりなかったそうです。

しかし、アルバイトを含む就活をして、
初めて「自分は障がい者なのだ」ということを
強く意識し、現実の厳しさを知りました。

面接室に入っただけで「うちの会社は、
障がい者は雇わないから」と言われたり、
椅子に座らせてもらえず「出て行け!」と
言われるような、差別的な対応が当たり前の
ように行われていました。

現在は障害者雇用促進法と納付金制度があり、
以前より働きやすい環境に変わってきています。

また、企業側からすると労働者が減少する中で、
必要な労働力を確保しなければなりませんから、
障がいを持つ方が就職するには、
追い風の就労環境となってきています。

障害者雇用促進法では、従業員が50人以上いる
企業に対しては、障がい者を雇わなければ
ならない法定雇用率を設定しています。

現在の法定雇用率は2%、50人に1人の割合で
障がい者を雇うことが義務付けられています。

この2%を達成できない企業は、不足人数1人
につき、毎月5万円の納付金を払わなければ
なりません。

一方、障がい者を2%以上雇っている企業は、
2%を超えた人数につき月2万7千円の
調整金をもらえることになっています。

この納付金制度があることを知っていても、
「罰金」と解釈している方が多いといいます。

しかし、この制度は障がい者を雇った企業も
雇えなかった企業も、全体で障がい者を
支える制度ですから、懲罰的な意味合いとは
違うものです。

こういった点をちゃんと理解できただけで、
私にとっては読む価値のある本でした。

この本から何を活かすか?

さて、実際に障がいを持つ方は、本書を読むと
次のような疑問を解決することができます。

  どうやって求人を探すの?
  障がいのことはどう伝えればいいの?
  応募や面接のしかたは?
  相談できる機関や制度はあるの?

また本書は、実際に就労した後の、
働き方のポイントまで解説しているので、
大きな助けになる本だと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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