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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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島耕作も、楽じゃない。

満足度★★★
付箋数:20

累計発行部数が4,000万部を超える
弘兼憲史さんの『島耕作』シリーズ。

1983年に『課長島耕作』から始まり、
部長、取締役、常務、専務、社長、会長と
島耕作は出世を果たしました。

その後は、時間を遡りヤング、係長、学生時代の
島耕作が描かれています。

弘兼さんは、このシリーズが支持されたのは、
2つの理由があると自己分析しています。

1つ目は、サラリーマンの日常をきちんと
描いたこと。

実は、島耕作が登場する以前のサラリーマンを
主人公とする漫画は、コミカルなタッチの
ものばかりでした。

代表例は、『釣りバカ日誌』、『なぜか笑介』、
山口六平太』などサラリーマン漫画です。

なぜ、シリアスなサラリーマン漫画が
存在しなかったのか?

それは、サラリーマンの日常がネタに
なりにくかったからではありません。

意外と普通のサラリーマンの世界にも
漫画になるドラマは埋もれているものです。

シリアスなサラリーマン漫画がなかったのは、
描き手側の問題。

漫画家にサラリーマン経験のある人が
少なかったからです。

漫画家は、中学・高校の頃から投稿して、
就職せずにそのままデビューするのが、
エリートコースです。

すると、会議の開き方、書類の決裁の方法、
人事異動といったサラリーマンにとっては
当たり前の事が、普通の漫画家には
あまり経験がないのです。

それに対して、弘兼さんは松下電器での
3年間のサラリーマン生活があったため、
サラリーマンの日常を苦労せずに描くことが
できたのです。

初期の島耕作シリーズには弘兼さんが実際に
経験したであろうと思われるエピソードや
描写がよく見られましたね。

島耕作シリーズが広く支持された
2つ目の理由は、仕事をしている人にとって
有益な情報が物語に入っていることです。

これは弘兼さんの経験ではなく、取材の賜物。

  「役員になった島を現場で走らせるには、
  国外に赴任させるしかなかった。
  頭をひねっていた頃、NHKだったと思うが、
  急成長する中国を特集した番組を放送していた。
  その中で、中国の日本企業をクライアンに持つ
  村尾龍雄さんという弁護士が出演していた。
  彼を見たとき、これだと思った。
  そして、担当編集者に連絡先を調べてもらい、
  会いに行くことにした。」

この村尾弁護士を協力者として中国取材が
行われたわけですが、注目すべき点は、
島耕作顔負けの弘兼さんの行動力です。

これだと思ったら、すぐに行動を取り、
徹底的に掘り下げる弘兼さんの姿勢が、
島耕作のキャラクターにも反映しています。

本書はスーパーサラリーマンである島耕作の
仕事論であると同時に、弘兼さんの仕事論
でもあります。

本書の後半には、社長や会長へ出生した
島耕作のモデルとなった経営者達が登場。

「島耕作のライバルたち」と題して、
柳井正さん、澤田秀雄さん、唐池恒二さん、
新浪剛史さん、辻本憲三さん、玉塚元一さん
の仕事論を紹介します。

これらの経営者は、弘兼さんが2014年から
プレジデント誌で連載する「日本のキーマン」
という連載で対談した方々です。

弘兼さんがその対談で知ることになった
経営者の行動哲学が島耕作の考えや行動に
生かされているようです。

この本から何を活かすか?

私が本書で意外に思ったのが弘兼さんの
情報収集法です。

スーパーサラリーマンを描く弘兼さんですから、
当然、各種「新聞」からも情報を得ている
ものだと思っていました。

ところが、弘兼さんは新聞を取っていません。

その理由は、単純に忙しすぎて新聞を
読む時間がないからです。

では、弘兼さんは、どの媒体から
ビジネスの情報を得ているのでしょうか?

それは、意外にも「ラジオ」でした。

ラジオなら聞きながら、手を動かし続けられる
のが、弘兼さんが重宝している理由です。

ちなみに弘兼さんのお気に入りの番組は
TBSで夜10時から萩上チキさんがやっている
『Session-22』のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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