活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

「自分には価値がない」の心理学

満足度★★★
付箋数:21

人と比べて劣っていても、未熟なところが
あったとしても、「自分に価値がある」という
感覚を自己価値観と言います。

   「私たちは誰でも自分に価値があると思いたい。
  だから、価値がある自分になろうと努力するし、
  自分の価値が不当に貶められることには
  抵抗する。それが私たちの成長をもたらし、
  社会貢献につながる。
  しかし、価値がある自分という思いが挫かれる
  体験に出会うことがある。
  それによって、自分は無価値だという思いを
  抱いてしまう人がいる。
  このように自分には価値がないという感覚や
  思いを無価値感という。」

自分に価値がないと思うのは辛いものです。

本書は、無価値感はどのように生じるかを知り、
そこから抜け出す対処法を示した本です。

著者は、心理学者の根本橘夫さんです。

根本さん自身も、無価値感の辛さを抱えて
生きてきたそうです。

ですから、本書は根本さんと同じような
苦しさを体験している人に役立つように、
根本さんの体験を踏まえて書かれています。

それでは、無価値感はどのように生まれるのか?

かつては、性格形成において決定的な影響を
及ぼすのは、養育環境だと考えられていました。

特に、親の愛情が欠如して育った子どもは、
無価値感を抱きやすいと。

しかし、無価値感を抱くのは親の愛情が
欠如しているからではありません。

最新の研究で、無価値感を抱く原因は、
生得的要因の影響が意外に大きいことが
明らかになりました。

生得的要因とは、遺伝子などのことではなく、
生まれつきもった素質のこと。

特に、「過敏性」が無価値感を抱くことに、
大きく影響しているようです。

過敏性を持っていた子どもが大人になると、
次のような特質を持つようになるといいます。

 ・物事を深く考え、徹底的に処理する
 ・刺激を過剰に感受する
 ・感情反応が強く、共感力が高い
 ・ささいな刺激を察知する

こうした特徴を見ると、社会人としても、
人間的にも「いい人」であるほど、
無価値感に苦しむことがあるのかもしれません。

  「私たちは存在するだけで価値があるとか、
  存在自体に無限の価値があるなどど、
  決まり文句のように言われる。
  しかし、苦しんでいる最中には、そうした
  美辞麗句は無内容で無意味にしか感じられない。
  それでも、そのことを裏付けを以て
  確認しておくことは救いになる。」

人とつながりが、救いになることが多いようです。

親の期待に応えられないと自分を責める人が
いますが、あなたがいてくれるだけで、
あなたの親は大きな喜びを受けとって
いるものです。

それは、兄弟や夫婦、仲間も同じで、
いてくれるだけで価値があるものです。

  「改めて自分の心の中にある人々と、
  自分にかかわりを持った人々を思い起こして
  みよう。自分が思うのと同じように、
  あるいはそれ以上に、自分に気をかけて
  くれる人がいるものである。」

ピンポイントで効く無価値感を乗り越える
方法はありません。

しかし、本書では様々な角度から、
自分の内にある力を実感させ、無価値感を
乗り越えるヒントを提示してくれます。

本当に無価値感で悩んでいる方にとっては、
救いになる本だと思います。

 第1章 なぜ、生きるのがつらいのか
 第2章 無価値感に翻弄される人
 第3章 あなたに無価値感をもたらすもの
 第4章 無価値感を乗り越える視点
 第5章 自分のなかの「子ども」に別れを告げる
 第6章 人生設計という魔法の杖
 第7章 仕事で本当の自信をつけるには
 第8章 人を大切にすると幸せになる
 第9章 楽しむことに罪悪感を抱く人へ
 第10章 自分をもっと信頼してあげる

この本から何を活かすか?

根本さんは、不幸は自分自身の作品であると
説明しています。

  「幸福な状況は他者が与えることができても、
  幸福であるかどうかは本人に依存する。
  逆境にあっても幸福を作り出す人もいれば、
  幸福な環境の中でも不幸を作り出してしまう
  人がいる。
  大部分の不幸はその人自身の作品である。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 心に効く本 | 06:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2909-f4b96ae2

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT