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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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検索刑事(デカ)

満足度★★★
付箋数:23

  「頻繁に利用している検索エンジンですが、
  その検索結果に対して、熾烈な争いが起きている
  ことを知っているのは、ごく一部の人しかいません。
  しかも、そのごく一部の人たちの中でも、
  検索結果の順位がどのようなルールに従って
  表示されているのかを理解しているのは、
  更に一握りの専門家に限られています。
  今回、その検索エンジンの仕組みを、少しでも
  理解してもらうために、ストーリー形式で
  SEOの話をまとめさせていただきました。
  とっつきにくくて難しいSEOの話を、
  殺人事件というベタなストーリーでまとめる
  ことで、少しでも興味を持って読み進めて
  もらえばと思い、ノベライズ風に書いてみました。」

本書の「あとがき」で著者の竹内謙礼さんは
このように語ります。

竹内さんは、販売戦略立案の経営コンサルタント。

特にネットショップ運営を中心にした
コンサルティングに精通し、150社近い企業を
指導しています。

それよりも竹内さんと言えば、公認会計士の
青木寿幸さんとコンビを組んだビジネス小説の
シリーズで有名です。

当ブログでも過去に『給料戦争』、『貯金兄弟』、
猿の部長』『戦略課長』、『会計天国』などの
ビジネス小説を紹介してきました。

しかも、そのどれもが読んでためになるだけでなく、
ストーリーも面白く好評を得ています。

今回は青木さんとのコンビではなく、
竹内さんのみの単著となります。

  3月3日の午後5時15分ごろ、千葉県○○市
  稲盛区高田町の公園で、近くに住む男性が
  頭から血を流しているのを、散歩中の男性が
  発見し、110番した。

  男性は病院に搬送されたが、
  その後、死亡が確認された。

  千葉県警は4日、身元をIT会社社長の深田五郎さん
  (45)と確認。
  稲盛署では事件と事故の両面で捜査をしている。

本書は、このような事件が起こったところから
始まります。

この事件の担当となったのが、この物語の主人公、
稲盛署の新人刑事、京丸菜々子です。

署には、定規で引いたような角ばった字で
「深田五郎殺人事件ご担当者様」と書かれた
手紙が送られてきました。

その手紙には新聞を切り抜いた文字を張り付け、
次のような予告が書かれていました。

  「『羽毛布団』のキーワードを使って、
  6ヶ月以内にグーグルの検索結果で1位を
  取りなさい。さもなくば、もう一人天誅を下す」

この次の殺人を予告する手紙で、菜々子の
選択肢は、6ヶ月以内に検索結果で1位を取るか、
6ヶ月以内に犯人を捕まえるかの2つになりました。

SEOの素人である菜々子は県警のサイバー犯罪
対策課から、SEOに詳しい高校生を紹介されます。

東京都内のO高校に通う、少女漫画に出てくる
ような美男子の瀬尾光太郎です。

  「ー犯人は、みんなに思い知らせたいんじゃ
  ないかな」
  「思い知らせたい? 何を?」
  「SEOが難解だってことを」
  「SEO?」
  「Search Engine Optimizationの略だよ。
  つまり検索エンジン対策。検索結果で上位に
  表示させるネット販促の施策のことだよ」
  「それって、すごく難しいことなの?」
  「当たり前だろ」

SEOには全く無知で、猪突猛進型の菜々子と
SEOに詳しく冷静沈着な瀬尾のコンビ。

確かに、ベタな設定ですが安心して
読むことができるストーリーです。

ストーリーが進み、事件が解決するころには、
読者は菜々子と一緒にSEOの基本的な知識を
身に付けることができます。

これからSEOを知りたい方にとっては、
入門書を読むよりも、ハードルが低く、
それでもSEOについてリアルに理解できる
本だと思います。

この本から何を活かすか?

  「SEOは、ドライなネットビジネスの
  ノウハウのひとつと思われがちですが、
  実は、リアルなビジネスと同じ
   “相手の気持を考える” というビジネスの
  基本が、ベースとして存在しています。」

「お客さんの気持ち」を第一に考えるという
アナログ的方法が、実はSEOにも不可欠。

SEOを知っている人でも、この事実に
気づいている人が意外と少ないことを、
竹内さんは訴えたかったようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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