活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」

満足度★★★
付箋数:21

現実のビジネスでは、MBAで学ぶ理論や
コンセプトだけは、問題解決できないことが
多々あります。

では、「世紀の経営者」と呼ばれた、
元GE会長のジャック・ウェルチさんが、
MBAを教えるとどうなるか?

本書は、そんな疑問に応え、
ビジネスで「勝利」する実践的な方法を
伝える本です。

著者は経営の神様、ジャック・ウェルチさんと
ベストセラー作家でウェルチさんの奥様の
スージー・ウェルチさん。

ウェルチさんが口述し、スージーさんがそれを
まとめたような印象を受けます。

  「本書の目標は、ある種類の専門家を育てる
  ことでは決してない。今日のビジネスを
  体系化し、どんな業界にいるか、あるいは
  将来入るかにかかわらず、今日における
  ビジネスとは何なのか、どのようなビジネスの
  ゲームは戦われているのか。
  それを理解するためのフレームワークを
  提供することが目標だ。」

ウェルチさんとスージーさんが書いた本では、
2005年に刊行された『ウィニング 勝利の経営
があります。

前著は、経営に関するあらゆることを
カバーした、包括的なビジネス指南書でした。

それから10年以上が経過し、
ビジネスの環境も大きく変わりました。

本書は、変貌を遂げた現在のビジネス環境に
即した内容で、かつ、より具体的な内容を
取り扱います。

成長戦略、グローバリゼーション、財務、
マーケティング、危機管理、リーダーシップ、
チームビルディング、キャリアパス

こういったテーマについてウェルチさんは
語りますが、体系的にMBAを教えるのではなく、
あくまで実践から得た叡智を授けるイメージです。

本書で、ウェルチさんが最初に取り上げたのは、
ビジネスにおいては「一貫性」が重要である
点についてです。

いったい、何に対する「一貫性」なのか?

その答えは、「ミッション」、「行動」、
「結果」についてです。

ミッションとは、組織が目指すところを
きっちりと指し示したもの。

行動は、ミッションを実現するための
社員の考え方や感じ方、コミュニケーションの
仕方などを示すもの。

結果は、仕組みを強化するもので、
昇給やボーナスがそれに当たります。

そして、この3点について「一貫性」を
とるにはリーダーシップが不可欠です。

本書では、リーダーシップについては、
シンプルな2つの原則としてまとめられています。

  ・真実と信頼
  ・絶え間なく真実を求め、たゆまず信頼を築く

さらに、ウェルチさんは、「真実と信頼」を
得るための具体的な5つの戦術を紹介します。

  1. 心の奥底に入り込む
  2. 自分はチーム・ミーニング・オフィサー
  (仕事に意味を見出す最高責任者)だと考えよう
  3. 部下の仕事の障害を取り除こう
  4. 「気前の良い遺伝子」を喜んで見せよう
  5. 仕事が楽しくなるように

この5つの戦術を取ることが、真実と信頼の
リーダーシップにつながるようです。

本書のタイトルは「リアルライフMBA」と
なっていますが、「現実のMBA」というより、
「真のMBA」といった内容に近いイメージでした。

ウェルチさんが語る言葉は、深かった。

この本から何を活かすか?

本書では、管理することが難しい異端者を
「天才」、「さすらい人」、「盗人」の
3つのグループに分けています。

天才とは、理解できないような仕事、
とうてい自分にはできない仕事をする人。

さすらい人とは、在宅勤務、フリーあるいは
契約社員として働く人たち。

盗人とは、人の時間とエネルギーを盗む社員、
成績が悪い社員、衝突を引き起こす常習犯。

この3つのグループへの対処方法は次の通りです。

  「天才には、質問攻めをして、深く深く
  掘り下げろ。同時に、君が気に掛けている
  ところを見せよう。彼らを一人の人間として
  知るようにしよう。プロジェクトを細分化して、
  理解可能なようにしよう。
  オフィスの外で働く社員に対しては、
  慎重にコミュニケーションを図ろう。
  交流を最大限にする仕組みと
  テクノロジーを導入しよう。
  盗人には、勇気と率直さをもって応戦しよう。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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