活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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一流の人は、本のどこに線を引いているのか

満足度★★★★
付箋数:26

  「本には、1冊あたり少ないものでも
  数千行の文章が記されている。
  だとしても――。1冊の本にたったの1本の
  線が引ければ、本の価値を十分回収して
  余りある成果になる。
  これまでに2万冊あまりのビジネス書を
  読んできた経験からは、1冊に100本の線を
  引くことよりも、100冊の本に1本ずつの線を
  見出すほうが現実的だし、実りが多い。
  この本は、あなたが自分自身の1本の線を
  引けるようになるために、新旧の山のような
  ビジネス書のなかから、どの本を見出し、
  何を吸収し、どのようなアクションに
  つなげていくかをまとめたものだ。」

私が本書で最初に付箋を貼ったのはこの部分。

私は「線を引く派」ではなく、「付箋を貼る派」
ですが、それはあくまでテクニカルな話で、
やっていることは同じです。

本書は、どんな本を読むべきで、
その本のどこに線を引くかについて
書かれた本です。

読書本の中には、どんなペンを使うとか、
どんなツールは便利だとか、枝葉末節を
語る本が多い中、本書は本質的な部分に
ついて論じています。

著者は、元アマゾンのカリスマバイヤーで
メルマガ「ビジネスブックマラソン」を
発行する土井英司さん。

まず、読むべき本を立ち読みで見抜く方法
として、本書では11の戦略が紹介されています。

 1.経営者の本は「創業者」か「中興の祖」を選ぶ
 2.「プロフィール」で本物か偽物かを見極める
 3.著者は「一流の変態」を選ぶ
 4.「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略
 5.著者が「専門外」を書いていたら避ける
 6.本の「タイトル」にだまされない
 7.「固有名詞」の多い本を選ぶ
 8.冒頭の数ページで「いい線」が引けそうなら買い
 9.膨大な「データ」に立脚した本を選ぶ
 10.「翻訳書」は良書の率が高い
 11.「箇条書き」に注目する

この本選びの11の戦略には、私も概ね賛成です。

ただし、5番目の「専門外の本」については、
脳研究者の池谷裕二さんが書いた
怖いくらい通じるカタカナ英語の法則
などの「当たり」を引いた経験もあるので、
個人的にはそれほど重視していません。

そして、本書の一番のキモとなる、
本のどの部分に線を引くかについては、
次のように説明されています。

  「本のなかに、 “◯◯社は20期連続増収増益を
  している” という記述があったとする。
  大したものだ、と感心しながらその1文に
  すっと線を引く。たしかに20期連続の
  増収増益とは、なかなかできることではない。
  しかし、である。ここに線を引いても、
  あなたにとって何らプラスになることはない。
  これはあくまで “結果” だ。大切なことは、
  その会社はなぜそのように成長し続けることが
  できるのか、という “原因” の部分である。」

本に線を引く場所は、「結果」ではなく「原因」。

原因とは、ボウリングの10本のピンのうち、
真ん中かつ最も手前にある、絶対に外せない
センターピンのことです。

こう言われて、私も読んだ本の付箋を
貼った箇所を見てみると、「結果」の部分に
貼っているものもいくつか見られました。

これまでは、「原因」と「結果」を意識せず、
気になった部分に付箋を貼っていましたが、
そこを見極めることで、自分の中の深い所まで
落とし込めるようになりそうです。

本書では巻末付録として、土井さんが
これまで読んだ2万冊の中から44冊を厳選して、
どこに線を引いたかが紹介されています。

この付録ページをあえて「カラー」で紹介する
必要性は感じませんでしたが、
自分の付箋を貼った箇所と比較するのは
なかなか興味深かったですね。

この本から何を活かすか?

「だまされた」こともビジネスの学び

  「買って損した、だまされた、と感じる人には、
  あえてこんな考え方を提案しよう。
  だまされることもまたビジネスの本質
  なのだから、 “なぜ、だまされてしまったのか” 
   “相手のどんな点が一枚上手だったのか” 
  を楽しみながら考察してみるといい。
  誤解をおそれずに言えば、ビジネスは
  だまし合いなのだ。」

「だまされた」経験から「だますテクニック」
を手に入れる。

もちろんこれは、だますことを推奨している
わけではありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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