活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール

満足度★★★
付箋数:25

あなたは、仕事量が減れば幸せになると
思っていませんか?

実は、これはよくある誤解です。

米シカゴ大学と中国の上海交通大学の研究に
よると、たとえ本人が望む以上に強制的に
忙しくさせられていたとしても、
人間は忙しい方が幸せに感じるそうです。

多くの人は、忙しくない方が幸せだと
信じていますが、真実はその逆。

ですから、時間が足りずに文句を言いたく
なった時は、「忙しいほど幸せ」と
前向きに受け止めるといいようです。

そして、忙しい時には「生産的先延ばし」も
有効です。

そもそも「先延ばし」には2つのタイプがあります。

1つ目は、まったく気にかけないがゆえに、
先延ばしするタイプ。

このタイプの人は、先延ばししていることに
自覚がありません。

2つ目は、やるべき仕事に対して、
何らかの不安を感じながら、先送りするタイプ。

「生産的先延ばし」ができるのは、
この2つ目のタイプの人です。

「生産的先延ばし」とは、スタンフォード大学
哲学科名誉教授のジョン・ペリーさんが
提唱した考えです。

ペリーさんは、「To Doリスト」の中に、
負担に感じる難題が1つあると、
「他のやらなければなたないこと」が輝いて
見えることを発見しました。

最も気がかりに感じていること以外の作業は、
休憩と位置づけて、やるべきことを終わらせる
ためのモチベーションとするのです。

生産的先延ばしによって、「やるべきこと」が、
「やりたいこと」に変わります。

最も重要で、どちらかと言うと気が進まない
仕事を後回しにすると、その他の仕事が
サクサク終わってしまうという理論。

学生時代、試験前になると、普段面倒だった
部屋の掃除が急にやりたくなりました。

現実逃避したいという心理を使って、
メインの仕事以外を片付けてしまうのが、
「生産的先延ばし」です。

結構リスクのある方法ですが、
私は好んで「生産的先延ばし」を
使っています。

さて、本書は、60万部を超えるベストセラー
スタンフォードの自分を変える教室
の著者、ケリー・マクゴニガルさんによる
自分を変えるための25のレッスンです。

マクゴニガルさん自身の体験を題材として、
心理的な問題の解決方法をまとめたもの。

マクゴニガルさんは、キレイな人なので、
クールな印象を与えますが、本書では、
失敗談などのエピソードを語っているので、
人間性が見えて、親近感が持てます。

もちろん、個人の体験はあくまで具体例で、
そこから導かれる実践の「ルール」には、
最新の心理学の研究や行動科学の知見が
盛り込まれています。

各レッスンには抽象化されたルールと併せて、
具体的な行動や質問も示されていますから、
実践もしやすい本だと思います。

 第1章 成功を、どう引き寄せるか
 第2章 人間関係を、どう築くか
 第3章 やる気(モチベーション)を、どう出すか
 第4章 マイナス(負)の感情・状況に、
    どう対処するか
 第5章 ストレスを、どう力に変えるか
 第6章 リーダーシップを、どう育てるか

本書は、「日経ビジネスアソシエ」で
日本の読者向けに連載されていた記事が
ベースとなっています。

そのため、訳書によくありがちな、
堅い印象はなく、非常に読みやすい本でした。

この本から何を活かすか?

「やる気」とは、なくしたり、使い果たしたり
するものではないようです。

心理学的には、やる気が「ある」「ない」
というのは幻想に過ぎず、
人は常に強い意欲や、やる気を持っている
とマクゴニガルさんは言います。

やる気がないように見えるのは、
実は具体的な方法が見つけられないだけ
のようです。

そうは言うものの、実際にはやる気を
高めなくてはいけない場面もあります。

そんな時に役立つのが、本書で紹介されている
「ジョブ・クラフティング」という手法です。

この手法では、やっていることを少し変えて、
「やらされている感覚のある仕事」を
「やりがいのある仕事」に自ら変えていきます。

モチベーションの低い職場では、
参考にできる手法だと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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