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独裁力

満足度★★★
付箋数:23

  「サッカー界で長く生きてきた僕が、
  いきなり日本バスケットボールの関係者として
  メディアに出てきたことを、
  不思議に思った人も多いだろう。
  中には、 “また川淵か” と、
  批判的に見た人もいたかもしれない。」

野球、サッカーに次ぎ、国内63万人の
登録競技者人口を誇るバスケットボール。

そんな人気スポーツのバスケットボールでは、
これまで長らく、統一プロリーグの誕生が
待ち望まれていました。

しかし、日本のバスケットボール界には、
実業団主体のナショナル・バスケットボール・
リーグ(NBL)とプロのbjリーグが
分かれて存在していました。

両リーグの軋轢は深く、足の引っ張り合いの
ようなことばかりやっていて、
統一するなど、夢のまた夢という状態。

この状態について国際バスケットボール連盟
(FIBA)からは厳しく咎められていて、
2014年10月末までに、リーグを統一しなければ、
リオオリンピック予選の参加資格を剥奪する
との条件が突きつけられていました。

この時、日本女子代表はFIBAランキング16位。

バスケットボールリーグのゴタゴタが
収拾できなければ、女子バスケはリオ五輪の
予選に出場できない可能性があったのです。

そこで「日本がオリンピックに出られるように
力を貸してほしい」と白羽の矢を立てられたのが、
川淵三郎さんでした。

川淵さんは、バスケットボールの門外漢でしたが、
「解決できるのは僕しかいない」と要請を快諾。

実際に、末期的な状態だった
日本バスケットボール界を、わずか半年で改革。

バスケット界再生のためのタスクフォースの
チェアマンとして活躍し、反目する2つの国内
トップリーグを統一しました。

女子バスケ日本代表は制裁乗り越え、
リオ五輪への決め、決勝トーナメントに進み
輝きを見せました。

また、川淵さんの尽力によって、3部制の
国内統一のプロリーグ「Bリーグ」が、
2016年9月22日に開幕しました。

川淵さんは、果たしてどのようにして、
奇跡の改革を実現させたのか?

本書は、日本バスケットボール界に
新リーグを設立させ、救世主となった川淵さんの
リーダーシップ論をまとめた本です。

  「本書には、Jリーグを先例にした
  日本バスケットボール界の改革の道程と、
  僕がこれまでの成功体験や失敗から学んだ
  リーダー論を綴っている。さらなる発展を
  目指す競技団体や若い経験者、あるいは
  リーグを目指す若者にとって、何かしらの
  ヒントになれば嬉しい。
  僕は2016年12月で、いよいよ80歳になる。
   “独裁者”  “ワンマン” と叩かれたことは
  数限りないが、妙に遠慮したり、
  自分を偽ったりするようなことはせず、
  最後まで自分らしく夢を語って生きていきたい。」

確かに、Jリーグ時代から「独裁者」と批判
されることも多かった川淵さん。

しかし、同じ独裁でも渡邉恒雄さんとは違い、
そこには確固たる信念がありました。

言うなれば、私利私欲のない独裁者です。

  「何でも多数決で決まるのなら誰がトップに
  なっても構わない。しかし、それでは強い
  組織はつくれないし、仕事のスピードも
  鈍ってしまう。だから、ある意味、
   “独裁的なトップ” が必要だ。
  但し、条件がある。私利私欲がなく、組織を、
  そして社会を良くしようという志と信念を
  持った “独裁者” であること。」

本書は、トップダウン型のリーダーとして、
Jリーグに続き、バスケ界でも改革を成功させた
川淵さんの熱い思いが語られている本です。

この本から何を活かすか?

本書の後半では、Jリーグ時代のエピソードが
多く語られています。

そんな中で、川淵さんがリーダーシップがある
人物として名前を挙げていたのが、
元サッカー日本代表監督の岡田武史さんでした。

岡田さんは、監督になる前は、
選手から「岡ちゃん」と、親しみを込めて
呼ばれるコーチでした。

しかし、監督に就任すると毅然とした
態度で指導し、1日にしてカリスマ性のある
リーダーに変身を遂げたといいます。

それは、コーチ時代から常に問題意識を持ち
「自分ならこうする」と温めてきたものが
あったから。

リーダーになる前から、既に意識はリーダー
だったからこそ、監督になったと同時に
改革を断行できたのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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