活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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空気を読んではいけない

満足度★★★
付箋数:21

総合格闘家でONE FCライト級王者の青木真也さん。

  「あの試合は、僕が日本中の恥さらしになった
  一方で、格闘技を普段見ない人の間でも
  話題になり、良くも悪くも僕の知名度を上げて
  くれた。世間の人が “あの青木真也” と
  言うときの “あの” は、この敗戦を指している。」

あの敗戦とは、青木さんが2010年の大晦日に
長島☆自演乙☆雄一郎さんと戦った異種格闘技戦
のことです。

1ラウンド目は立ち技ルールで、寝技の攻防は禁止。

2ラウンド目に総合格闘技ルールとなる、
変則的な試合でした。

このルールでは、長島さんはキックボクサー
なので1ラウンド目が有利です。

これに対して、青木さんは2ラウンド目が
有利でした。

そこで青木さんの取った戦略は、1ラウンド目に
できるだけ戦わないことでした。

クリンチを多用したり、ドロップキックを
放ったまま倒れ込んだり、あらゆる手を使って、
とにかく時間稼ぎをしました。

青木さんは、反則負けにギリギリならない
ところで、徹底して逃げ回りました。

それも寝技が解禁される2ラウンド目で、
一気に勝負を賭けられると思ったからです。

当然のように、1ラウンド終了後は、
観客席からブーイングを浴びせられ、
ゲスト解説の魔娑斗さんも青木さんの
戦い方に嫌悪感を示していました。

そして迎えた2ラウンド目。

開始直後、青木さんが寝技に持ち込もうと
タックルを仕掛けたところに、
見事なタイミングで長嶋さんの膝蹴りが
入りました。

結果、青木さんの失神KO負け。

青木さんは世間を敵に回し、完全にヒールに
なっていましたから、魔娑斗さんも含め
この試合を見ていた人は、「青木ざまあ見ろ」
と思ったことでしょう。

ヒーローもので、悪が倒されてスカッとする
漫画のような展開が、強烈に印象に残り、
普段あまり格闘技を見ない人からも、
「あの失神KO負けした青木真也」と認識
されるようになったのです。

大いなる屈辱を味わった青木さんは、
あの試合を自分のベストバウトとして
挙げています。

負けを自分の中で消化するのに1年ぐらい
かかり、それまで苦しい時間を過ごしましたが、
今では、あの試合が青木さんの代表作であり、
財産にもなっているようです。

  「勝負事はどれだけ勝ちに徹しようと、
  負けることがあるものだ。偉そうなことを
  言って負けたときは、世間から叩かれたり、
  バカにされる。それは、正直言って苦しい。
  しかし、大事なのは “負けを勝ちにする” 
  ということだ。(中略)
  大事なことは周りの評価に惑わされることなく、
  信念を持って仕事を続けることだ。
  自分がブレずに仕事を続けていけば、
  過去の失敗は、未来で変えることができる。
  今の地獄も、これからの努力次第で、
  財産に変えることができると思う。」

本書で語られているのは、1つのことに
徹底してこだわり、それ以外のことは
すべて切り捨てて、ストイックに生きる
人生論です。

青木さんは、格闘家としての自分の才能を
「凡人」と評価しています。

だからこそ、友だちも作らず、人間関係も築かず、
富や名声にも目もくれず、ひたすら自分の信じる
道を進みます。

他人の目を気にしない、空気を読まない。

これが「凡人」が成功するための
唯一の方法だと信じるからです。

本書では、実際に空気を読まずに生きている
青木さんの考えが語られています。

魂の叫びが聞こえてくるような本でした。

この本から何を活かすか?

  「僕は、試合が怖い。相手は僕を殺しにくる。
  実際に“ 失神させてやる” と宣言されるわけで、
  動じないそぶりを見せるが、すごく怖い。」

しかし、そんな恐怖に打ち克つ努力をして、
試合に挑むことができれば、勝っても負けても
意味のあるものにできるのです。

  「負けたとき、ダメだったと落ち込むことは
  誰でもできる。しかし、負けを、
   “意味のある負け” にするためには、本当に
  苦しい練習に耐え抜かなければいけない。
  適当にやって出た結果なんかに何の意味もない。
  だから僕は今日も苦しみ続ける。」

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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