活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

ビジネスで騙されないための論理思考

2016年10月24日
問題解決・ロジカルシンキング・思考法 0
満足度★★★
付箋数:20

会議や商談、プレゼンなどで相手の主張を
「おかしい」と感じることはありませんか?

相手の主張のおかしさに瞬時に気づくことが
できれば、商談を有利に進めたり、
会議を生産的なものにすることができます。

しかし、交渉が終わってしまった後に、
「あの相手の発言には疑問があった」と
気づいても手遅れです。

また、会社としての意思決定が決まった後に、
「このポイントについてもっと議論すべき
だったのではないでしょうか」と言っても、
「もう遅いよ」と言われてしまうことでしょう。

大切なのは、瞬時に「これは何かおかしい」
と気づき、適切に相手に切り返す「瞬発力」
を持っていることです。

では、おかしな主張にすぐに気づき適切な
行動が取れる人と、おかしな主張をなかなか
見抜けない人の違いは何なのでしょうか?

それは、おかしな主張の典型的なパターンを
知っているか、知らないかの違い。

実は、おかしな主張の典型的なパターンを
知っておくだけで、すべてとは言いませんが、
かなりの部分を見抜けるようになるのです。

  「本書は、それを一度類型化し、整理して
  読者の皆様の生産性を高めたいという
  思いから執筆した書籍です。
  典型的なおかしな主張のパターンを
  四パターン紹介するとともに、併せて、
  そうした主張に騙されないための
  心構えを紹介しました。」

著者はグロービスとなっていますが、
執筆しているのは、同社出版局長で、
グロービス経営大学院教授の嶋田毅さんです。

本書は、PHP研究所発行の雑誌『衆知』に
連載された「グロービス経営大学院
ロジカルシンキング講座」をベースに加筆し、
まとめられた本です。

では、おかしな主張の典型的な4パターンを
例と共に見てみましょう。

 1. 論点がずれている

  若手男性社員Aさんが、30代女性先輩社員
  Cさんからセクハラまがいのことをされ、
  上司のBさんに相談を持ちかけた時の
  Bさんの発言。

  「まあ、昔はそういうことで悩んでいた
  女性も多かったんだから。我慢しろよ」

 2. 論理展開が間違っている

 ・演繹法のミスパターン
  「日本は地震国だ。ビジネスが止まると
  大きな損害を受ける。平時からBCP
  (事業継続計画)にもっとお金を
  かけるべきである」

 ・帰納法のミスパターン
  「Aさんが癌になった。Aさんのお父さんも
  癌で亡くなった。Aさんはどうも癌家系
  のようだ」

 3. 根拠・前提が間違っている

  「鹿島建設は株式公開企業だ。清水建設は
  株式公開企業だ。竹中工務店は株式公開企業だ。
  大成建設は株式公開企業だ。大手ゼネコン
  としてやっていくには株式公開して市場から
  資金を調達することが不可欠だ」

 4. 根拠が偏っている(バランスが悪い)

  「もう夫に対する愛情はなくて復活する
  見込みもない。夫が浮気したので慰謝料を
  もらえそう。離婚しよう」

これらの4つのパターンを頭の中に入れて、
本書で相手のおかしな主張を見抜く訓練を
行えば、どこがおかしいのかが10秒以内に
わかるようになるようです。

おかしな主張への感度を高めることが、
ビジネスパーソンとしての生産性も高めます。

この本から何を活かすか?

ビジネスでは「数字」が説得力を持ちます。

しかし、数字だから正しいと思いこんで安心して、
騙されてしまうこともあります。

むしろ「数字だからこそ疑う」姿勢が大切。

本書では、数字を使った主張で
気をつけるべきポイントを3つ挙げていました。

  ・正しくても古い数字
  ・測定された状況が不適切な数字
  ・前提が恣意的な数字

こういった数字で騙されがちなパターンを
押さえておくと同時に、自分の中に
それが正しいかどうかを判断するための
「参照値」を持っておくことも必要なようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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