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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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トヨタとソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法 ゼロイチ

満足度★★★★
付箋数:24

  「ゼロイチをやりたい―。
  社会に出る以前から、僕はそう思っていました。
  決められたことを延々とこなす仕事ではなく、
  誰かがつくった “1” を “10” にする仕事でも
  なく、自分の手で “0” から “1” を生み出す
  ような仕事がしたい。 “今までになかったモノ”
  をつくり出して、世の中を “アッ” と
  驚かせたい。そんなことを夢見ていたのです。」

本書は、ゼロからイチを生み出す働き方について
語った本です。

  「僕が経験してきたことをベースに、
  会社のなかでゼロイチを成し遂げるうえで、
  意識すべきエッセンスをまとめたのが本書です。」

著者は、ソフトバンクで世界初の感情認識
パーソナルロボット「Pepper」の開発リーダー
として活躍した林要さん。

林さんは、ゼロイチは誰にでもできると言います。

スティーブ・ジョブズさんのような
特別な才能は必要ありません。

林さんも、トヨタ自動車からソフトバンクへ
移った経歴がありますが、いわゆるエリート
ではない方です。

  「数えきれないほどの失敗もしてきました。
  しかし、ただひとつ、僕が胸を張って
  言えるのは、 “それでも、ゼロイチに
  チャレンジし続けた” ということ。
  そして、それこそが、ゼロイチを成し遂げる
  唯一の方法だと思うのです。」

ゼロイチへたどり着く推進力は、
強烈な「情熱」です。

ですから、効率的に働くとか、キレイに働く
のとは真逆の世界。

当然、かなりのハードワークも必要です。

ただし、重要なのは労働時間の長さではなく、
脳内時間の占有率。

その仕事について「脳みそがちぎれるくらい」
考え続けなければゼロイチには到達できません。

トライアンドエラーを繰り返しますから、
かなりの「無駄」も生じます。

林さんは、「無駄」には2種類あると言います。

それは「意味のない無駄」と「意味のある無駄」。

「意味のない無駄」は徹底して排除する
必要がありますが、「意味のある無駄」は
排除してはいけません。

なぜなら、ゼロイチの成否は「意味のある無駄」
を厭わず、いかにそれを積み重ねることが
できるかにかかっているからです。

そして、ゼロイチは膨大な「意味のある無駄」の
果てに生まれます。

ゼロイチは、誰もやったことがないことなので、
あらゆる可能性を試さなければ出てきません。

極端に言うと、最終的な「解」以外の試みは、
すべて無駄。

しかし、99%の無駄を試してこそ、
1%の解が得られるのです。

この1%の解を得るための、膨大な無駄が
「意味のある無駄」であり、それをこなすには、
ハードワークも必要なのです。

本書には、熱いエピソードが詰まっています。

林さんがトヨタに入社して、ドイツで開発を
進めるF1チームに派遣されたのも、
熱さが伝わる行動があったからこそでした。

発想をゼロイチに変える本というよりは、
ゼロイチに向かう気概を伝える本だと思います。

 第1章 「失敗」の向こうにゼロイチはある
 第2章 ゼロイチの主戦場は「無意識」である
 第3章 「アイディア」だけでゼロイチは不可能
 第4章 「物語」がゼロイチのエンジンである
 第5章 「効率化」がゼロイチを殺す

林さんは、「Pepper」が一般発売された後、
独立のためソフトバンクを退社しました。

そして、2015年11月にロボット・ベンチャー
「GROOVE X」を設立して、新たなゼロイチへの
挑戦を始めています。

今後の林さんの動向にも、目が離せません。

この本から何を活かすか?

「制約条件」こそアイディアの源。

  「自由でなければ創造性を発揮することは
  できない・・・・。
  ときどき耳にする言葉ですが、僕は、これは
  間違いだと思っています。むしろ、何かを
  生み出すときに大切なのは “制約条件” 。
  これを明確にすることが、創造性を発揮する
  第一歩なのです。」

ヒトの脳は、大きなテーマについて漠然と
考えても、なかなか焦点が定まらないので、
制約条件がある方が考えやすいのです。

ですから、ゼロイチに着手するときは、
制約条件を明らかにすることから始めると
いいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事論 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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