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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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7つのゼロ思考

満足度★★★★
付箋数:29

オトバンクの上田さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

次のような状況の場合、あなたなら、
どの順番で仕事をしますか?

現在、あなたは3つの仕事を抱えています。
そんなあなたに、新たな仕事の依頼がありました。

その仕事は、他の3つの仕事より難易度は低く、
30分もあればこなせる仕事でした。

 1)新たな仕事を加えた優先順位を考えて、
   最も優先順位の高い仕事から順に終わらせる。
 2)新たな仕事を後回しにする。
 3)新たな仕事を先に終わらせる。

本書の著者、中村一也さんは、金融機関に
勤めていた時に、通常1週間かけて行う仕事を、
たった1日でこなさなければならない
かなり過酷な状況に追い込まれました。

これは一時的な状況ではなく、人員が減った
ことなどで、恒常的にそうなってしまったのです。

そんな圧倒的に時間がない中でも、
結果を出すために生み出されたのが、
本書で紹介される「7つのゼロ思考」です。

  1. ボール=0
  2. 期待値=0
  3. デスク=0
  4. オリジナル=0
  5. 作業=0
  6. モレ=0
  7. モノマネ=0

この内、最も仕事のスピードに関係するのが、
ボール(仕事)を受けたらすぐ離す
「ボール=0」思考です。

最初に質問した、3つの仕事を抱えている時に、
新たに簡単な30分の仕事を依頼された場合の
正解は「3:先に終わらせる」です。

一般的には、「緊急度」と「重要度」の
2軸で優先順位をつけて仕事をすることが
推奨されています。

しかし、現実的にこの方法では
うまくいかないことが多くあります。

なぜなら、緊急度と重要度の高い仕事が
次々と入ってくるからです。

トータルの作業時間を最小化するには、
一見些細な仕事であっても、後回しにせず、
可能な限り早く対応することがポイント。

この仕事を先にやってしまうと、30分後には
仕事は3つに戻りますが、後回しにすると、
しばらく仕事が4つの状態が続きます。

後回しにするデメリットは2つ。

1つ目は、その仕事をすることを常に頭の片隅に
置いておかなければならないこと。

2つ目は、この後も次から次に仕事が来ると、
些細な仕事ほど後回しになってしまうことです。

些細な仕事でも後回しにすることで、
相手の仕事への期待値は上がってしまい、
レスポンスが遅いと、相手の心証も悪くなります。

中村さんが本書で強調しているのは、
「仕事は受ける瞬間が勝負」で、その場で
依頼主に「仮説のある質問」をすることが、
仕事量を大きく左右する点です。

仮説のある質問とは、自分が主導権を握った
先制提案のクローズド・クエスチョンです。

「◯◯はどうしましょうか?」などのオープンな
質問は相手に仕事の方向性を委ねてしまうので、
仕事量が増大してしまう極めて大きなリスクを
抱えています。

一方、「◯◯の件ですが、私は××でいこうと
思っています。それでよろしいでしょうか?」
と「イエスorノー」で答えられる質問をすると、
こちらで仕事のストーリーを作れるので、
仕事量もコントロールできるのす。

仕事を受けた時に自分で考えることをサボって、
ただ「わかりました」と受けてしまったり、
「どうしますか?」と聞いてしまってはダメ。

この瞬間に最大限に脳を回転させ、
想定されることを考えて、シナリオを作り、
先制提案することが仕事量を減らす鍵なのです。

本書では、仕事を効率化するテクニックから、
本当の論理的思考で仕事の「質」を上げること
にも言及していました。

最近私が読んだ実務的な本の中では、
最も大きな影響を受けた本になりました。

若手から中堅までのビジネスパーソンには、
強く推奨したい一冊です。

この本から何を活かすか?

  「論理的に考えるとは、より広く選択肢を探り、
  より確かに選択肢を絞り込み、あらゆる批判に
  耐える一本の道を作ること」

本書で説明される、「論理的に考える」は、
私にとっては、目からウロコでした。

ロジックツリーやMECEで広い選択肢から探り、
バーバラ・ミントさんのピラミッド構造で
選択肢を絞り込む。

そうすることで「網羅性」と「事実と論理」
に対する批判に耐えうる、筋の通った主張が
作れるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 11:02 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

この本、私も読みましたが、
おっしゃる通り、第6章は目からウロコでしたね。

いつも良い書評をありがとうございます。
今後も楽しみにしています!

| | 2016/10/12 15:21 | URL |















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