活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ビジネス・フォー・パンクス

満足度★★★★
付箋数:27

  「始めるのはビジネスじゃない。
  革命戦争だ。

  会社は失敗する。会社は死ぬ。
  会社は忘れられる。
  だが、革命は死ぬことはない。
  だったら会社ではなく、革命を始めればいい。」

本書は、イギリスで最も飲まれている
クラフトビール「BrewDog(ブリュードッグ)」
の共同創始者、ジェームズ・ワットさんによる
型破りなマーケティング論。

ブリュードッグは「パンク」の精神と哲学を
持ったマイクロブリュワリーです。

ワットさんは、2007年にブリュードッグを
マーティン・ディッキーさんと犬1匹と共に、
わずか3万ポンドで創業しました。

その後、買収などに頼らず毎年成長を続け、
今では売上が5000万ポンド(約70億円)を
誇るようになりました。

ブリュードッグは、ビールを世界50ヶ国以上に
出荷しながら、世界の人々が持つビールの
イメージを破壊しようとしています。

  「資金がほとんどゼロの状態から野心的で
  小さな事業を始めるというのは、勇気のいる、
  強烈で濃密な体験だ。最高に無邪気で
  未熟だったことは、ぼくらの最高の強みになった。
  物事がどうやって進むことになっているかなんて
  知らなかったから、ただ前に進み、自己流で
  やるしかない。そうするうちに、まったく新しい
  ビジネスのやり方を無意識に生み出していた。」

ブリュードッグは、ビールの世界を変える
ために戦っています。

敵は、ビールをコモディティ化する量産ビール。

まずいビールを心の底から憎み、量産ビールを
粉砕するための終わりなき戦いを続けています。

実際に量産ビールを粉砕する映像を取り、
砕け散る瞬間の動画を公開しています。

  ・工場生産ビールのボトルを
   ゴルフクラブで打って割る。
  ・味気ない安物ラガービールの缶を
   ショットガンで吹っ飛ばす。
  ・量産ビールのボトルで野球をする。
  ・味も素っ気もないビールを
   大量の花火で粉々にする。
  ・低俗ビールのボトルをピンにして
   ボウリングをする。
  ・安物ビールの樽にTNT火薬を仕掛けて
   爆発させる。

しかし、ワットさんは、こうした過激な
行動だけで世界中に熱狂的なファンを
作ったわけではありません。

ブリュードッグの成長のエンジンは、
精神的なもので、それは「パンク哲学」に
あります。

  「人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ。

  会社を始めるときは絶対に、知り合いでも、
  知らない人でも、誰もがいきなり訳知り顔で
  あれこれ言い出すものだ。無視していい。
  理想を曲げず、自分のやり方をしっかり
  固めて、その連中を黙らせてやろう。」

もちろん「人のアドバイスを聞くな」という
主張は、本書にも無条件に当てはまります。

つまり、本書全体を無視すべきということ。

本書を参考にするも、しないも好きにして、
自分の考えに従って、楽しんで
行動を起こすのみ。

  「物わかりのいい人間は、
  理想のない腰抜けだ」

物わかりのよさを徹底的に捨て、
強い意志で、自信を持って前に進む。

熱い情熱で、自分を貫き、信じることに
すべてを賭けることが「パンク哲学」なのです。

本書には、ジョニー・ラモーンさんや
マルコム・マクラーレンさんなどの
パンクの先人たちの言葉も散りばめられた
非常に刺激的な本です。

この本から何を活かすか?

本書は、構成も含めて、常識を覆します。

第4章と銘打たれた「新時代の破壊的パンク
のためのセールス論」は、たったの2ページ。

販売活動につて示されているのは、
シンプルな3つのルールだけです。

  1. 商品に集中する
  2. 隠さず、誠実に
  3. 価格競争はしない

  「以上、本書で一番短い章を終わる。
  販売であれこれ悩むことはない。
  ほかのことでいい仕事をすれば、
  勝手についてくる。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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