活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

誰が音楽をタダにした?

満足度★★★
付箋数:22

  「数年前のある日、ものすごい数の曲の
  ブラウジングしていた時、急に根本的な疑問が
  浮かんだ。ってか、この音楽ってみんな
  どこから来てるんだ? 僕は答えを知らなかった。
  答えを探すうち、誰もそれを知らないことに
  気づいた。もちろん、mp3やアップルや
  ナップスターやパイレートペイについては
  詳しく報道されていたけれど、その発明者に
  ついてはほとんど語られていないし、
  実際に海賊行為をしているひとたちについては
  まったくなにも明かされていなかった。
  僕はこの疑問に取りつかれ、調べていくうちに
  今まで知らなかった驚きの事実を発見し
  はじめた。」

著者のスティーヴン・ウィットさんは、
1979年生まれの海賊版世代。

ごく当たり前にナップスターなどを使って、
何万曲という音楽をダウンロードして、
ハードディスクを一杯にしていました。

しかし、ある時、このインターネット上に
無数にある音楽をアップロードしているのは
「誰か」に興味を持ちます。

しかも、よくよく調べてみると、発売前の
アルバムさえもインターネット上にあるのです。

  「音楽の海賊行為はクラウドソーシングが
  もたらした現象だと僕は思い込んでいた。
  つまり、僕がダウンロードしたmp3は世界中の
  あちこちに散らばった人たちがそれぞれに
  アップロードしたものだとイメージしていた。
  そうしたバラバラのネットワークが意味のある
  形で組織されているとは思いもしなかった。
  でもそれは間違っていた。ネットの世界に住む
  どこかのだれかが、わからないところから
  持ってきたファイルもあったが、
  海賊版のmp3の大半は、少数の組織された
  グループから発信されていた。」

ウィットさんは、何年もかけて、音楽が
ネットに拡散された第一感染源を追います。

そして辿り着いたのが、米ノースカロライナの
西にあるシェルビーという田舎町。

そんな田舎の工場で働く1人の労働者が、
世界最強の音楽海賊として活躍していたのです。

ウィットさんが入手した音楽ファイルの多くは、
もともとその労働者から出たものでした。

労働者の名前は、デル・グローバーさん。
世界的には、ほとんど知られていない名前です。

ウィットさんは、グローバーさんに聞きました。

  「なんでこのことを今までだれにも
  話さなかったんだ?」

  「あぁ、だって聞かれなかったから」

このグローバーさんが、史上最強のリーク源になり、
ネット上に音楽は拡散されていきます。

そして、音楽はタダになっていった。

以下、関美和さんの訳者あとがきからの引用。

  「この本の縦糸は、3本だ。
  ひとつ目はmp3の生みの親でその後の優位を
  築いたあるドイツ人技術者の物語。
  ふたつ目は、鋭い嗅覚で音楽の新しいジャンルを
  作り、次々とヒット曲を生み出し、
  世界的な音楽市場を独占するようになった
  あるエグゼクティブの物語。
  そして、3つ目が “シーン” と呼ばれる
  インターネットの海賊界を支配した
  音楽リークグループの中で、史上最強の流出源
  となった、ある工場労働者の物語だ。」

様々な人間模様が絡み合ったノンフィクションで、
展開はなかなかスリリングです。

Kindleの【無料拡大お試し版】で73ページまで
読むことができますから、本書に興味をもった方は、
そちらを読んでみると良いでしょう。

この本から何を活かすか?

個人的に音楽の入手方法は、以下の変遷を
辿りました。

 ・レコードを買った時代
 ・ラジオからテープに録音した時代
  (エアチェック)
 ・レコードをレンタルで借りてテープに
  録音した時代
 ・CDを買った時代
 ・CDをレンタルしてMDに録音した時代
 ・iTunesから入手した時代
 ・ネット上からmp3を入手した時代
 ・ストリーミングで音楽を聞く時代

常時接続された時代になってからは、
「録音」という行為自体が完全に過去のものに
なってしまいました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| ビジネス一般・ストーリー | 06:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2850-0ef0b673

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT