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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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日本はこの先どうなるのか

満足度★★★
付箋数:22

あなたは、日本の借金に関して、次のような
説明を耳にしたことはありますか?

  「日本の借金(公債+借入金+政府短期証券)
  は約1000兆円で、これは国民一人当たりに
  換算すると800万円になります。
  国民のみなさん、このような莫大な借金を
  子や孫の世代に背負わせていいのでしょうか?
  この借金を返さなければ日本の財政は、
  まもなく破綻します。
  破綻を防ぐためには、増税が必要です。」

これは財務省が20世紀末から
繰り返してきた主張です。

多くのマスコミがこの説明を流用しています。

しかし、この「日本の借金1000兆円」
という刷り込みは、実は大ウソで、
「財務省による洗脳」であると
高橋洋一さんは指摘します。

  「さまざまな問題についてデータに基づく
  分析を重視する筆者は、感情や印象で
  ものを語ることが嫌いだ。
  データに基づかなければ、議論する意味は
  まったくないとすら思っている。
  しかしながら日本のマスコミ、そして学者や
  識者のほとんどは、感情や印象ばかりで
  語っているというのが現実だ。
  したがって、一般の人々が “日本や世界で
  本当に起こっていることは何か” を知る
  機会はほとんどないと言っても過言ではない。
  そこで本書では、日本で起きている
  さまざまな問題に焦点を当て、データを
  もとに解説している。」

さて、先程の日本の借金についてですが、
政府の債務が約1000兆円あることは事実です。

しかしこれはバランスシート(貸借対照表)
の右側の負債の部分のみの数字です。

企業の安全性を見るときでも、貸借対照表の
左右のバランスをチェックするのが一般的。

右側の負債だけ見ていても、真の姿は
見えてこないので、同時に左側の資産の部も
同時にチェックする必要があるのです。

実際、日本政府は莫大な負債だけでなく、
膨大な資産も抱えています。

2014年末の時点で、国の資産は680兆円。

国の借金1172兆円から680兆円を差し引くと、
約492兆円になり、巷で言われている
1000兆円の半分以下になります。

これはGDP比では、100%の数字です。

更にこの数字は企業で言うところの、
子会社を含まい単体ベースの数字です。

経済学では、日本銀行は広い意味での
政府と認識されています。

そこで、日本銀行も含めた連結ベースで
国家財政を考えると、日本政府の純負債は
多くても約100兆円でしかないのです。

これはGDP比では、約20%にしかなりません。

この数字は、先進各国と比較しても、
それほど悪い数字ではないようです。

では、なぜ財務省は、日本の借金が実態の
10倍もあるかのように喧伝するのか?

それは「消費税を増税したい」からです。

財務省が消費税を上げたがるのは、
予算における「歳出権」を拡大したいから。

  「財務官僚が予算総額を膨らませて、
  カネを自由に差配できるようにするためだ。
  もっとくだけた言い方で説明すると、要は、
  大盤振る舞いをすることで各方面に恩を売り、
  その見返りとして天下り先を確保したい
  からである。」

本書は2部構成になっています。

第1部は「日本で本当は何が起きているのか」。

第2部の内容はガラッと変わって、
「日本が戦争に巻き込まれない最も確実な方法」
という内容です。

この本から何を活かすか?

エコノミストの予測が外れるのは経済学部が
「文系」だからと高橋さんは考えます。

  「日本では、経済学部は “文系” 学部に
  分類される。これがそもそもの間違いだ。
  経済学は、数字やデータ、グラフを使って
  考えたり分析したり計算したりする
  学問であり、本来なら “理系” に分類されて
  然るべき分野である。」

経済学部を理系に分類して、数学を入試科目に
据えると、受験者数が激減してしまうため
日本では「文系」に分類されているようです。

エコノミストの予想が外れるのは、
文系出身で数学的素養のない人が多いからと
数学科出身の高橋さんは解説します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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