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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

満足度★★★
付箋数:24

  「本書を通してわれわれの脳がいかにミスを
  起こしやすいか、そして、意識する、しないに
  かかわらず、常にミスを起こしているかを
  見てきました。いま、あなたは仕事のミスに
  ついてどのような感想をお持ちでしょうか?
   “絶対になくさなければならない” という
  気持ちから、 “なくせないんだ” という
  気持ちになっていれば、本書の目的は
  達成されたと言っていいでしょう。
   “じゃあこの本のタイトルは嘘なの?” と
  思われるかもしれません。
  でも “ミスはなくせない” という事実を
  受け入れることが、仕事のミスをなくす
  ための唯一の道なのです。」

本書は脳の仕組みからミスが起こる原因を探り、
その対策を紹介する本です。

著者は、脳科学や認知科学の知見も取り入れた
学習方法やコミュニケーション方法の
講演や講座を行う宇都出雅巳さん。

その道のプロが解説する専門家サイト
All About(オールアバウト)で「記憶術」の
ガイドを務めている方です。

宇都出さんは、仕事上のミスを4つに分類し、
それぞれのミスが起こるメカニズムを解明し、
対応策を示します。

  1. メモリーミス(忘れた!)
  2. アテンションミス(見落とした!)
  3. コミュニケーションミス
   (伝わっていない! 聞いていない!)
  4. ジャッジメントミス(判断を間違えた!)

この中で私が注目したのは、メモリーミスと
コミュニケーションミスについてです。

その時は「覚えた」つもりになっていても、
すぐに忘れてしまうメモリーミスの原因は、
「ワーキングメモリ」にあります。

ワーキングメモリは、長期記憶とは異なり、
一時的に記憶される脳のメモ帳。

このワーキングメモリの容量はとても小さく
新しい情報が入ってくると、古い情報は
すぐにはじき出されてしまいます。

ワーキングメモリに5本の腕が生えていて、
その腕1本につき1つの情報を一時的に
掴んでいるイメージで解説されていました。

私たちの脳は、新しい情報が入ってくると、
思わず新しい情報を掴んでしまう。

その時に、覚えようとして元々掴んでいた
情報を手放してしまうのです。

このワーキングメモリの腕の本数は、
トレーニングをしても増やせません。

ですから、メモリーミスを減らすには、
ワーキングメモリへの負担を減らすことが
重要になります。

私たちは、忘れないためにメモをとりますが、
これは記録しておいて後で見直すためと、
同時にワーキングメモリを解放する役割が
あるようです。

また、よく言われる「コミュニケーションは
キャッチボールである」という認識は
「間違っている」と宇都出さんは指摘します。

この認識が、実はコミュニケーションミスを
誘発する原因となっている。

私たちは、自分の記憶にある経験を
人に話す時、記憶のすべてを言葉にしている
わけではなく、かなり省略して伝えています。

それでも会話が成り立つのは、省略された
情報を、聞き手が持っている記憶にによって
自動的に補っているからです。

そして、聞き手は自分の解釈を加えて
理解したつもりになっているのです。

コミュニケーションミスが起こるのは、
この自動で補完される情報での
ミスマッチが原因のようです。

本書に紹介されているミス防止対策は、
類書のアイディアと、大きな違いはないかも
しれませんが、脳の仕組みから解説されて
いるので、非常に腹落ちしました。

この本から何を活かすか?

  「事実関係のズレを正したいなら “答え” 
  に注目していればいいですが、
  深いコミュニケーションをするには
   “応え” 注目することが欠かせません。」

「答え」は言葉として発せられた明確なもの。

「応え」は表情や仕草、間合いなどの
言葉にならないものも含めた曖昧なもの。

「答え」よりも「応え」に焦点を当てて、
読み取るようにすると、コミュニケーションの
幅や自由度、可能性は一気に広がるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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