活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

あなたの体は9割が細菌

満足度★★★★
付箋数:25

マウスの遺伝子は2万3000個、小麦の遺伝子は
2万6000個、線虫の遺伝子は2万500個。

ヒトゲノムが解析される前に、ある科学者の
クループが、先に判明していた動植物の
遺伝子の数から、ヒトの遺伝子数を予想しました。

ヒトが保有する遺伝子の数はいくつあるのか?

知的思考力を持つヒトという生き物の複雑さを
考えると、遺伝子の数はかなり多いはずであると
専門家たちは予想しました。

予想の平均値は5万5000個で、最高は15万個でした。

しかし、ヒトゲノムの解析が終了されて、
判明した結果は、ヒトの遺伝子の数は、
線虫とほぼ同じ、わずか2万1000個でした。

遺伝子がタンパク質をつくり、タンパク質が
身体をつくるのなら、複雑で高度な身体をもつ
ヒトには、より多くの遺伝子が必要になる
のではないのか?

しかし、この2万1000個の遺伝子だけが、
私たちの身体を動かしているのではありません。

人体は、共存共栄しながら、私たちの体を
維持している生物種の集合体。

サイズや重量では、ヒトの細胞は大きいですが、
数で比べると、ヒトの細胞の数より、
共生する微生物の細胞数の方が遥かに
多いようです。

  「あなたの体のうち、ヒトの部分は10%
  しかない。あなたが “自分の体” と呼んで
  いる容器を構成している細胞1個につき、
  そこに乗っかっているヒッチハイカーの
  細胞は9個ある。あなたという存在には、
  血と肉と筋肉と骨、脳と皮膚だけでなく、
  細菌と菌類が含まれている。
  あなたの体はあなたのものである以上に、
  微生物のものでもあるのだ。
  微生物は腸管内だけで100兆個存在し、
  海のサンゴ礁のように生態系をつくっている。」

私たちの体内に棲息している微生物を総称して、
マイクロバイオータと呼びます。

また、マイクロバイオータのDNAを総称して、
マイクロバイオームと呼びます。

ヒトの遺伝子はわずか2万1000個ですが、
マイクロバイオームは440万個の遺伝子を
持ちます。

私たちの体は、ヒトの遺伝子2万1000個と
微生物の遺伝子440万個が協力して
動かしているのです。

米国の国立衛生研究所(NIH)は、
人体の正常な細菌構成を調べるために、
ヒトマイクロバイオームプロジェクトを
立ち上げました。

このプロジェクトで、ゲノム塩基配列決定技術
によって、健康な人と共生する微生物群の
参照データが初めて作成されました。

本書は、ヒトマイクロバイオームプロジェクト
の成果を踏まえて、最近の体内微生物の生態系が
破壊されている現状をレポートします。

著者は、イギリスのサイエンスライターで、
「サンデー・タイムズ・マガジン」誌や
「ガーディアン」紙に記事を書き、
ラジオやテレビの野生動物番組にも出演する
アランナ・コリンさん。

私たちの肥満も、アレルギーも、うつ病も
微生物の問題だったと、コリンさんは指摘します。

本書では、微生物生態系とヒトの健康との
関係を解き明かします。

 プロローグ 回復はしたけれど
 序章 人体の90%は微生物でできている
 第1章 21世紀の病気
 第2章 あらゆる病気は腸からはじまる
 第3章 心を操る微生物
 第4章 利己的な微生物
 第5章 微生物世界の果てしなき戦い
 第6章 あなたは微生物が食べたもので
    できている
 第7章 産声を上げたときから
 第8章 微生物生態系を修復する
 終章 21世紀の健康
 エピローグ 100%の世話をする

この本から何を活かすか?

カロリー計算だけで体重はコントロールできません。

それは渡り鳥や冬眠する哺乳類がいることを
考えると明らかです。

実は、腸内の微生物群があなたに代わって、
食べ物から余分なエネルギーを引き出すか
どうかを決めているのです。

  「ウィルスと細菌を含めた微生物は、
  過食と運動不足だけで肥満になるわけではない
  ことを教えてくれている。食事からエネルギーを
  どう引き出すか、そのエネルギーをどう使って
  どう貯蔵するかは、各人が抱えている腸内の
  微生物集団と複雑に関係している。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2837-52c69006

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT