活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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はじめての問題解決力トレーニング

満足度★★★
付箋数:23

  「多くの企業や自治体、大学などへの
  コンサルティング活動を通じてわかったことが
  あります。それは会議の場に用意される
  大半の資料が、すでに決まっている
   “言いたいこと” を示すための、
  生データにしかすぎないことです。
  組織の問題を考える時に数字を用意して
  議論するのは、思い込みを排除するためには
  とてもよいことです。でも、結論や主張したい
  ことが最初から決まっていて、それらを
  導き出すために数字が用意されているのでは、
  思い込みの罠から逃れることはできない
  でしょう。」

本書は、問題解決のための入門書。

著者は、ビジネス・ブレイクスルー大学
経営学部教授の斎藤顕一さんです。

本書で斎藤さんが伝えるのは、コンサルタントが
使う問題解決のテクニックではありません。

対象は、現場で自ら積極的に問題解決に
取り組む人たち。

問題解決に関してはプロフェッショナルではなく、
実践するアマチュアが対象です。

そもそもプロフェッショナルとアマチュアでは、
問題解決の方法が異なります。

プロのコンサルタントは、自分がまったく
知らない事業を行うクライアントのところに
行って、解決策の提案を行ないます。

そのためには、膨大なデータを収集し、
緻密な分析を行ない、水も漏らさぬロジックで
問題発見を行ないます。

現場に立ったことのない人間が、その事業を
知り尽くしている経営陣を説得するのですから、
労力をかけた分析が必要なのです。

しかし、自分が従事する事業について
問題解決を行う場合は、そこまでの分析は
必要ありません。

なぜなら、問題解決についてはアマチュアでも、
自社のことについてはプロだからです。

必要なのは、解決の方向性を見出すことに
つながる、問題の「あたりづけ」。

これができれば、解決策を試しながら、
PDCAを回して、問題解決に近づくことが
できるのです。

  「本書では、問題のあたりづけをするために
  必要なアプローチと、どのように情報を分析し、
  意味合いを見出していくのかを解説して
  いきます。情報収集や分析を行ったことがない
  読者を想定していますので、収集する情報は
  最低限の基本の数字のみとします。」

本書では、あまり問題が複雑にならないように、
あるパン屋さんのバリューチェーンに沿って、
問題解決に当たります。

本書の問題解決の鍵となるのは、
「チャート化」して理解を深めることです。

チャートと言っても、集めた情報の数字を
そのままグラフにしたデータチャートと、
問題を理解するためのキーとなる分析結果を
示した分析チャートの2種類があります。

最初から意味のある分析チャートを
描くことはできないので、データチャートを
何枚も描いて、そこから分析チャートへ
昇華させていきます。

 プロローグ 身近な例でチャートを描いて
      問題点を“あたりづけ”してみる
 第1章 自社の現状に問題はあるのかないのか、
    基本の数字でざっくり理解する
 第2章 参入している市場にチャンスが
    あるのかないのか、を知る
 第3章 自社のバリューチェーンのどこに
    どのような課題があるのかを理解する
 第4章 自社のインフラにどのような課題が
    あるのかを理解する
 第5章 問題の本質をつかまえたら、
    解決方法をイメージしてみる

斎藤さんは、長年BBT大学で問題解決法を
教えているだけっあって、本書はポイントを
押さえた、わかりやすい内容になっています。

この本から何を活かすか?

自分が思っていたことを支持する
情報があると、そこから導かれる結論に、
すぐに飛びついてしまいがちです。

しかし、目に見える具体的な事象だけに
対処すると、根本的な原因の解決にならず、
あらたな問題が発生することがあります。

誤った結論を導かないためには、
「帰納法」を使って情報を整理する
ことが有効です。

要点を抽出して、組み合わせてまとめる。

そして、まとめたものから徐々に抽象度を
上げて、根本的な原因を解決する結論を
導き出します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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