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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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記憶力を高める科学

満足度★★★
付箋数:23

いつも愚痴ばかり言っている人がいます。

そういう人の話を聞いていると、ネガティブな
エピソードを事細かく語っています。

この手の人たちは、本当にそんなに
イヤな目にばかり遭っているのでしょうか?

良いことは、全然起こっていないのでしょうか?

実際に、そういう人たちを観察してみると、
それほどイヤなことばかり、起こっているのでは
ないことがわかります。

では、愚痴ばかり言っている人は、
わざとイヤな出来事ばかりを選りすぐって
話しているのでしょうか?

本人たちには、そんな意識はありません。

むしろ無意識のうちに、自分はイヤな目に
ばかり遭っていると思い込んでいるのです。

他人から見ると、よくもまあ、そんなに
悪いことばかりを並べ立てるものだと
感心しますが、それは記憶の
「気分一致効果」のなせる技。

気分一致効果とは、記憶する人の感情と
一致する感情価をもつ内容は、
記憶に定着しやすいというもの。

同じ場面を経験したり、同じ話を聞いても、
人によって覚えている内容が違うのは、
その人の感情状態が違うからです。

そして、覚えた時と、思い出す時の
気分が一致している方が思い出しやすい。

だからいつも不機嫌な人の記憶には、
ネガティブなことの記憶が刻まれやすく、
また、思い出すときにも不機嫌なので、
不愉快な出来事ほど思い出しやすいのです。

反対に、客観的に見て悲惨な目に遭っていると
思われている人が、意外に明るいエピソードを
語っている場合は、その人がポジティブな
気分を維持できているから、明るい話しが
思い出しやすくなっているのです。

  「いつの笑顔でいればよいことがある、
  幸せになれるなどといわれる。
  そんなのは通俗的な言説にすぎないと
  思われがちだが、記憶の実験結果を見ると、
  ある程度の根拠があるようだ。」

これは、わざと顔の表情を操作することで、
その表情に結びついた感情が生まれ、
刻まれる記憶と思い出される記憶にも
影響を与えるということです。

いつも笑顔でいることで、よいエピソードが
記憶に蓄積され、過去を振り返るたびに
温かい気分や楽しい気分になり、
ますます笑顔になるという好循環が
生まれるのです。

本書は、記憶という心理現象について、
その不思議なメカニズムを解き明かす本です。

その上で、記憶力を高めるための
心理テクニックを紹介します。

著者は、MP人間科学研究所代表の
榎本博明さん。

榎本さんにとては、4冊目の記憶に関する
新書ですが、記憶の基本的なメカニズムから
やさしく解説したのは、本書が初めてです。

 第1章 なんで記憶ってこんなにあいまいなの?
 第2章 記憶のメカニズム ―
    記憶はこうしてつくられる
 第3章 忘却のメカニズム ―
    人はなぜ忘れるのか
 第4章 記憶力を高める技術
 第5章 潜在記憶は発想の宝庫 ―
    潜在記憶を使いこなそう

単に記憶力を良くするという話に留まらず、
潜在意識をうまく使って、新たなアディアを
発想することにも触れられています。

この本から何を活かすか?

精緻化するほど、記憶には残りやすい。
その精緻化の1つの方法が「人に話すこと」です。

記憶に刻むことを「符号化」と言いますが、
人に話すことで、二重に符号化されます。

符号化されるのは、1人で考えたり
覚えたりしたときの場面と、
人に話しているときの場面です。

特に人に話している時の方が、
相手の姿がハッキリ見えるので、
視覚的映像としても符号化され
記憶に残りやすいようです。

よく言われる、「人に話すと忘れない」は、
科学的にみても本当だったのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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