活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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さよならインターネット

満足度★★★
付箋数:20

  「 “TwitterもFacebookもやる必要を感じない、
  LINEだけでいいんです” なんて言ううちの
  インターン(20)が、 “家入さんは
  『インターネットが大好き』とよく言うけれど、
  ぼくにはその意味がわからないんです。
  なんだか『ハサミが大好き』って言っている
  みたいで” と言ってて震撼」

家入一真さんがTwitter上でこんな “つぶやき” 
をしたところ、大きな反響を読んだそうです。

常時接続が当たり前になり、スマホのアプリで
インターネットにつながっている時代ですから、
「今インターネットにつながっている」という
意識は希薄になりました。

  「ちょっと空いた時間に “Twitter” や
  ニュースアプリをチェックして、そこに
  貼られたURLをタップして情報を得る、
  といった一連の動きについて、その動線は
  あまりに自然です。そのため、今
  インターネット上のどこに自分がいるか、
  なんてことをまったく理解しないまま、
  処理を終えることが増えたのではないで
  しょうか。」

このような状態のことを家入さんは、
インターネットが「輪郭を失った」と
表現しています。

この感覚は、常時接続しか知らない世代と、
その前の時代からネットを利用していた
世代では大きく違うでしょう。

特に、私のように電話回線を介して、
ダイヤルアップでインターネットに
接続していた「ピーヒョロロ」の世代に
とっては、「インターネットがハサミ」
とは、思いもよらない言葉でした。

もはや空気のような存在になった
インターネット。

しかし、繋がりすぎた結果、
「LINEの既読」がわかるように、
お互いが常に監視された状態にあり、
息苦しさも蔓延しています。

こんな時代だからこそ、本書は消えてしまった
インターネットの「輪郭」を取り戻す旅へ
と出かけることを提案します。

  「この本を通じて行いたいことは、
  大きく以下の二つです。
  一つ目はインターネットのおかげで
  誰もが情報発信できるようになった世界で、
  かつて抱いた “何者にでもなれる” 
   “世界の中心にでもなれる” という夢は
  どこまで果たされたか、ということの検証。
  そして二つ目が、輪郭を失う世界と
  向き合ってきた自分の経験や考えから
  導き出す、その未来像の探求です。」

家入さんの過去20年のインターネットとの
関わりを振り返りながら、未来像を考えます。

本書は世代によって、評価が別れる本だと
思います。

30代以上の方にとっては、本書の内容は、
感慨深いものがあるはずです。

しかし、インターネットをハサミと同じ
道具の1つと考える世代にとっては、
「一体、何を言っているのだろう」
という感覚なのかもしれません。

もしくは、既に歴史の教科書を読むのと、
同レベルなのかも。

  第1章 やさしかったその世界
  第2章 さよならインターネット
  第3章 輪郭が失われた世界
  第4章 インターネットは「社会」の
     何を変えたか
  第5章 インターネットは「私たち」の
     何を変えたか
  第6章 ぼくらはインターネットの輪郭を
     取り戻せるのだろうか

この本から何を活かすか?

パノプティコン化したインターネット
家入さんは、東京五輪のエンブレム騒動で、
多くの人がパクリを摘発する側に周った
状態を「パノプティコン化」と表現しています。

パノプティコンとは、イギリスの哲学者、
ジェレミー・ベンサムさんが設計した
刑務所施設の構想。

日本語では、「全展望監視システム」と
訳されるようです。

パノプティコンの監房は、円形に配置されて、
入り口は円の中心に向かっています。

その中央に監視塔があり、看守からはいつでも
監房を見ることができ、逆に監房からは逆光や
鎧戸によって監視塔が見えない仕組み。

実際に監視されているのかどうかによらず、
囚人は常に監視されている意識を持ちます。

ジョージ・オーウェルさんの『一九八四年』に
近い世界観がありますね。

インターネットは「Big Brother is watching
you」の状態に、なっているのでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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