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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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トヨタの失敗学

満足度★★★
付箋数:21

トヨタ自動車は、日本のみならず、世界で見ても、
最も成功している企業のひとつです。

2015年の業績では、自動車販売台数が1000万台を
超えて世界第一位、純利益は2兆円を突破。

どこからどう見ても、輝かしい業績を持つ
超優良企業です。

しかし、長いトヨタの歴史を振り返ると、
決して順風満帆ではなく、会社の存続を
脅かす危機が何度もありました。

古くは、1942年のドッジ・ラインに伴う
デフレによる経営危機。

このときはトヨタ自工とトヨタ自販の「工販分離」
で融資を取り付け、倒産を免れました。

最近では、2009年から2010年に起こった
アメリカでの大規模なリコール問題。

複数のトヨタ車で意図せぬ急加速問題が起き、
社長の豊田章男さんが、米下院の公聴会に
招致され、証言する事態に至りました。

ここまで大きな問題でなくても、現場でのミスや
不良、トラブルなどは山ほど発生しています。

トヨタは、世界で最も多くの「失敗」を経験
してきた企業かもしれません。

しかし、現在のトヨタの成功があるのは、
逆に、数々の「失敗」を繰り返してきたから。

景気低迷や業績不振、不祥事などによって、
多くの大企業が、かつての輝きを失っていく中、
なぜ、トヨタは「失敗」を繰り返しながらも
成功を続けているのか?

その理由は、トヨタの現場にあります。

トヨタの現場には「失敗」という言葉が
ありません。

  「トヨタで “失敗” の代わりによく使われる
  のが “問題” や “不良” といった言葉です。
  これらは発生の原因を突き止めて、解決して
  いくべきものです。だから、必ず前進する。
  しかし、失敗は『失い、敗れる』と書くように
  失地回復できず、そこで歩みを止める
  イメージです。これはもしかしたら私たちの
  おごりかもしれませんが、どんな問題や
  トラブルが起きても、失敗として片付ける
  ことなく、必ず挽回し、前へ進むことが
  できると考えています。」

トヨタでは、問題やトラブルを
「改善の機会」と捉えます。

そうできるのは、一般に言われる失敗こそが、
成功につながる宝の山と考える風土が、
現場から経営トップまで浸透しているから。

本書は、そんな失敗をチャンスに変える
職場環境や企業風土をつくるための
ヒントが書かれた本です。

執筆は、トヨタ自動車とリクルートグループ
によって設立されたコンサルティング会社
OJTソリューションズです。

ベストセラーになった『トヨタの片づけ』を
含むトヨタ仕事術シリーズの一冊。

紹介されているのは、どうしても工場での
事例が多くなっていますが、失敗を埋もれ
させずに改善して、次の仕事に活かす方法は
どんな業界や職種でも使えます。

トヨタ生産方式の根底にある考えを
学ぶことができる一冊です。

 第1章 トヨタの改善は「失敗」から始まる
 第2章 失敗を「視える化」する
 第3章 失敗を「成功」に変えるワザ
 第4章 失敗を活かすコミュニケーション
 第5章 失敗こそが創造を生む

なかなかいい本なんですが、個人的には、
このシリーズの本を何冊か読んでいるので、
少しマンネリ感がありました。

この本から何を活かすか?

  「トヨタでは問題が発生したら、まず、
  何が原因でその問題が生じたかを考えます。
  その原因を取り除かなければ、何度も同じ
  ような問題が再発するからです。」

問題を発生させる真の原因のことを
トヨタでは「真因」と呼びます。

真因を見つけるために有効なのが、
いわゆる「なぜなぜ5回」。

「なぜ、そうなったのか?」を繰り返し、
深堀りすることで、真因にたどり着きます。

場合によっては、5回繰り返さなくても、
真因が見つかることもありますが、
短絡的に「これが真因だ」と決めつけずに、
問題を引き起こす真因を最後まで辛抱強く
絞り込むことが大切のようです。

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