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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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元検事が明かす「口の割らせ方」

満足度★★★
付箋数:21

  「この本では、本音を語らせる能力とは
  どんなもので、それをどう活用できるのか、
  具体的な事例やエピソードを用いて
  説明してきました。真相を究明しようとする
  刑事や検事、そして弁護士など司法関係者は、
  具体的な事件の問題点や障害をどのように
  克服していったのか。そして、真相を語らせる
  ために、どのようなことをやって成功し、
  失敗したのか。」

本書は、元検事が教える、人の本音の
引き出し方をまとめた本です。

著者は、TVのワイドショーやラジオなどで
コメンテーターとしても見かける機会も多い
大澤孝征さんです。

大澤さんは、検事を辞めて弁護士になった、
いわゆるヤメ検弁護士。

本書では、検事時代のエピソードを中心に、
真実を隠そうとする人、ウソをつく人に、
「口を割らせる」方法を解説します。

人はなぜ本音を隠すのか?

これまでさまざまな人の話を聞いてきた
大澤さんは、人が本音を隠そうとする理由を
おおまかに4つ挙げています。

 1. 自分自身を守るため
 2. 虚栄心やプライドなどの感情的な理由から
 3. 他人をかばうため
 4. 相手が信用できないため

本書の「はじめに」では、覚醒剤取締法違反で
逮捕された元プロ野球選手の清原和博さんに
ついての見解が述べられていました。

各種の報道では、清原さんが覚醒剤を
入手した売人やルートを黙秘しているのは、
「売人の名前を出して、元締めの暴力団から
報復されるのが怖いから」ということに
なっています。

しかし、大澤さんは本当のところは、
違うと睨んでいます。

そもそも覚醒剤は現行犯逮捕が原則なので、
現場を押さえるために、それまで24時間態勢で
行動パターンが調べられていたはず。

当然、その間接触していた売人のことも
警察は把握しています。

  「薬物関係の取り調べでは売人の名前を
  黙秘する被疑者が少なくありません。
  一般的にはそれは報復を恐れての行為
  だと思われますが、覚醒剤の事件に
  検事として多く関わった経験から言うと、
  実は、黙秘の理由はそれだけではありません。
  私が見てきた被疑者の多くは、それより
  もっと人間臭い理由で黙秘を通すことが
  多かった。それは、自分が簡単に
  口を割ったと見られたくない男の意地です。」

大澤さんは、清原さんが黙秘を通していると
マスコミに発表することで、清原さんの
メンツを立て、報復の可能性を和らげると同時に、
捜査に協力させたのではないかと推測します。

本書では、ヤクザや詐欺師、政治家などの
エピソードが豊富に語られています。

表面的に見ると、一般の人がそんな特殊な
シチュエーションに遭遇することは、
めったにないので、あまり参考にならない
ように思うかもしれません。

しかし、コミュニケーションの本質は、
相手が犯罪者でも、そうでなくても同じです。

極端な状況だからこそ、人間の本質が
見えやすく、ビジネスやプライベートでの
一般的な状況へも応用が可能となります。

本書の最終章には、大澤さんが担当した
テレビの身の上相談に寄せられた悩みも
Q&A形式で掲載されています。

この本から何を活かすか?

人に本音を語らせるということは、
相手の心を動かすこと。

本書では、相手の心を動かす原則が
挙げられています。

  1. 相手を信頼する
  2. 表面的な正義を振りかざさない
  3. 本心から出た言葉を話す
  4. 本物の体験をさせる
  5. 心理的な壁を壊す

人と人とのコミュニケーションなので、
まずは、相手を信頼することから、
すべては始まりまるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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