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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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超一流になるのは才能か努力か?

満足度★★★
付箋数:24

絶対音感とは、他の音との比較なしに、
音を聞いただけでその音名が分かる能力。

1万人に1人くらいしか持っていないと
される能力です。

この絶対音感は、その言葉の意味する
ところから、生まれつき持っている人と、
持っていない人に分かれていると、
考えられてきました。

しかし、幼少期にある訓練をすると、
ほぼ全員が絶対音感を身につけることが
できるということがわかってきました。

心理学者の榊原彩子さんは、2歳から6歳までの
子供24人を集め、絶対音感を身につけるための
トレーニングを行ないました。

1回あたりのトレーニング時間はわずか数分。
それを1日4~5回繰り返すことを日課としました。

その結果、身につけるまでの期間の差はあれ、
数ヶ月から1年半の期間で、24人全員が
絶対音感を身につけることができたのです。

  「要するに、天から与えられた才能とは
  絶対音感そのものではなく、むしろ絶対音感を
  身につける能力こそが才能なのだ。
  そしてわれわれの知るかぎり、たいていの人は
  生まれつきこの才能を持っている。」

本書は、適切な訓練や練習を通じて、
人間の脳や身体の驚くべき適応性を引き出し、
そうしなければ手に入らなかったような
さまざまな能力を生み出す力について
述べた本です。

  「古代より、特定の分野における個人の
  潜在能力は、必然的に、また不可避的に、
  生まれ持った才能によって決まってしまう
  ものだと考えられてきた。(中略)
  だが今では、能力の既定量などというものは
  存在しないことがわかっている。
  脳には適応性があり、絶対音感を
  はじめとする能力は、あらかじめ存在して
  いなかったとしても訓練によって生み出す
  ことができるのだ。」

本書の著者、アンダース・エリクソンさんは、
「超一流」たちのパフォーマンスを
科学的に研究してきた方です。

「なぜどんな分野にも、超一流と呼ばれる人が
存在するのか」という疑問から、30年以上にわたり、
スポーツ、音楽、チェスなど、あらゆる分野の
「超一流」を研究しました。

エリクソンさんは研究では、分野を問わず、
技能を向上させるための最も有効な方法は、
例外なく、同じ一般原則を満たしている
という結論に達しました。

その普遍的なアプローチを本書では、
「限界的練習」と呼びます。

この限界的練習には、次の10の鉄則があります。

 鉄則1:自分の能力を少しだけ超える負荷を
    かけつづける
 鉄則2:「これで十分」の範囲にとどまっていると、
    一度身につけたスキルは落ちていく
 鉄則3:グループではなく、一人で没頭する
    時間を確保する
 鉄則4:自分の弱点を特定し、それを克服する
    ための課題を徹底的に繰り返す
 鉄則5:練習を「楽しい」と感じていては、
    トッププレーヤーにはなれない
 鉄則6:これ以上集中できないと思った時点で
    練習や勉強はうちきる
 鉄則7:上達が頭打ちになったときは、取り組む
    メニューを少しだけ変えてみる
 鉄則8:即座にフィードバックを得ることで、
    学習の速度は劇的に上がる
 鉄則9:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、
    一日のスケジュールを組む
 鉄則10:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、
    学習の質と量で決まる

本書は、これまでの私たちの常識を覆す、
なかなか興味深い本でした。

この本から何を活かすか?

本書では、マルコム・グラッドウェルさんが
天才! 成功する人々の法則』で書いていた
「1万時間の法則」は間違いいていると指摘
しています。

1万時間の法則とは、たいていの分野で
達人の域に到達するまでには1万時間の
練習が必要だとする法則です。

本書では、「1万時間」には根拠がないと言います。

そして、1万時間練習すれば、誰でも特定分野の
エキスパートになれることを保証するもの
ではない点についても間違いであるとしています。

ただし、1万時間であるかどうかは別にして、
多くの人がエキスパートになるために、
長年にわたる途方もない努力をしてきたことに
ついては、グラッドウェルさん主張は正しいと
しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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