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〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

満足度★★★
付箋数:24

コンピューターの時代は、1980年代初頭に、
コンピューターと電話が結びついてから
始まりました。

インターネットの出現です。

最初は、社会の端っこにありましたが、
あっという間に、グローバル化した現代社会の
中心に躍り出ました。

インターネットが発明されてから、
誰もが簡単にネットサーフィンできるようになり、
メールや検索、SNSを使うことが当たり前の
世界になりました。

しかし、インターネットが創造されてから、
まだ8000日も経っていません。

  「重要なのは、この大きな歴史的な流れが
  いまだに健在で進化していることで、
  それはこのトレンドが今後数十年ずっと
  増大し続けることの強い確証にもなっている。
  いまのところ、その流れを頓挫させそうな
  ものは前方には見えていない。
  犯罪や戦争、われわれの行き過ぎた行為ですら、
  この同じ流れのパターンに従っているからだ。
  本書では、今後30年を形作ることになる
  12の不可避なテクノロジーの力について
  述べることにする。」

本書の著者は、雑誌WIRED(ワイアード)を
創刊し、編集長を務めたケヴィン・ケリーさん。

ケリーさんは、サイバーカルチャーの論客
として知られ、現在でも多数の有名誌で
執筆活動を行っています。

前著『テクニウム』では、テクノロジーを
自己組織化する情報世界の基本原理として捉え、
壮大で深遠な宇宙観まで論を進めて
話題になりました。

本書では、そこまで広い概念まで広げずに、
テクノロジーがもたらす世界を12の「動詞」で
表現します。

原題は『The Inevitable(不可避)』。

これはデジタル化されたテクノロジーが持つ
本質的な力が起こす変化からは、
逃れられないということを意味します。

それはテクノロジーの性質に根差した
メタレベルのトレンドです。

ケリーさんが今後30年に起こる変化を表すのに
使った動詞は次の通りです。

 1. Becoming ビギニング
  「なっていく」 自動でアップデートされていく

 2. Cognifying コグニファイング
  「認知化していく」人口知能が当たり前になる

 3. Flowing フローイング
  「流れていく」自由にコピーされていく

 4. Screening スクリーニング
  「画面で見ていく」画面で読まれるようになる

 5. Accessing アクセシング
  「接続していく」リアルタイムでアクセスされる

 6. Sharing シェアリング
  「共有していく」所有の概念がなくなる

 7. Filtering フィルタリング
  「選別していく」増えすぎたコンテンツから選別

 8. Remixing リミクシング
  「リミックスしていく」自由にリミックスされる

 9. Interacting インタラクティング
  「相互作用していく」VRが効果的に使われる

 10. Tracking トラッキング
  「追跡していく」ライフログ化が進む

 11. Questioning クエスチョニング
  「質問していく」新たな問いが生み出される

 12. Beginning ビギニング
  「始まっていく」ホロスへと進化していく

テクノロジーについて、あまりネガティブな面は
書かれておらず、比較的に楽観的な未来論です。

400ページ超で、文字サイズも小さめですが、
興味深い話が多く、読者を引き込む筆力があるので、
グイグイ読み進められる本です。

この本から何を活かすか?

  「ユートピアもディストピアも、われわれが
  向かうべき方向ではない。テクノロジーは
  むしろわれわれを “プロトピア” に向かわせる。
  より正確に言うなら、われわれはすでに
  そこに着いている。」

プロトピアの「プロ」は、プロセスやプログレス
(進歩)からきています。

これは目的地ではなく、ある状態に「なっていく」
ことを指す言葉です。

プロトピアは、ほんのわずかであっても、
昨日よりも今日よりもよい状態になっていくので、
これを目指すのも十分刺激的な世界ですが、
視覚化することは難しいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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