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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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大前研一「ビジネスモデル」の教科書

満足度★★★
付箋数:25

   「大学などで意味のないケーススタディを
  行っていることが多いのは、先生の資質や
  意識の問題にも起因する。よくあるのが、
  自分自身の確固たる考えを持たないまま
  ケーススタディを学生に提示し、学生の
  言うことに対して “その考えはいいね” 
   “そういう考えもあるね” と頷くだけ。
  これではただの司会者である。
  マイケル・サンデル教授と同じで
   “死について考えよう” と言って
  学生みんなの考えを聞き、
   “サンデル教授はどう考えるのですか?” 
  と問われても、核心的なことは言わない。
  そのような司会者先生に “ケーススタディで
  学びましょう” と言われても、
  学生は何も学べないのである。」

マイケル・サンデル教授を名指しで
批判するのは、さすが、大前研一さんです。

本書で取り扱われているのは、まだ答えの
出ていない、リアルタイムのケーススタディ。

 ・あなたがザ コカ・コーラカンパニーの
  CEOならば、健康志向の高まりから
  炭酸離れが進むなか、どのような戦略で
  対処するか?

 ・あなたが株式会社ローソンの社長ならば、
  ライバル社が経営統合するなか、
  どのような成長戦略に取り組むか?

 ・あなたがUberのCEOならば、
  世界中でバッシングを受けるなか、
  いかにサービスの質向上・維持を図るのか?

 ・あなたが任天堂の社長ならば、
  DeNAとの提携を機に、いかにスマホ時代の
  ゲーム市場覇者となるか?

大前さんは、このようなケーススタディを
学生に出題して、自分でも同じ条件で
1週間という限られた時間で必死に考えて、
自らの回答を用意します。

  「たとえ学生に “大前の言っていることは
  おかしいな” と思われても、必死に考えて
  その考えを発表し、時には学生と議論する。
  それが教師としての使命だと思っている。」

本書には、大前さんが学長を務める
ビジネス・ブレイクスルー大学(BBT大学)で、
毎週課題として出される「大前式ケーススタディ
(Real Time Online Case Study=RTOCS)」から
12のケースを掲載しています。

タイトルに「ビジネスモデルの教科書」と
ありますが、今の世の中にある様々な
ビジネスモデルを学ぶという意味の
「教科書」ではありません。

大前式ケーススタディに取り組むことで、
経営のための思考力や判断力をトレーニングして、
「新しいビジネスモデルを作り出す」意味での
「教科書」ということです。

この大前式ケーススタディには、次の3つの
特徴があります。

 1. 解決していない「現在進行形」の課題に
  取り組む

 2. 「リーダーの立場」になって徹底的に思考する

 3. ディスカッションすることで発想が広がる

本書を読んでケーススタディに取り組むだけでは、
1と2の特徴は生かされますが、3の特徴は
生かされません。

そこで、本書読んで自分なりの解を導き出した後、
複数人でディスカッションすることを大前さんは
推奨しています。

本書の注意点は、自分で取り組むまでは、
大前さんの回答を読まないことです。

大前さんのロジックは強力なので、
一度大前さんの回答を知ってしまうと、
議論の余地がなくなってしまう可能性があります。

この本から何を活かすか?

本書では、大前式ケーススタディに
取り組むに当たり、「分析・考察・結論づけ」の
6つのポイントが紹介されていました。

 1. 情報収集は、「全体像」が分かるように
  行うべし

 2. 情報収集と分析は「同時」に行え

 3. 図書館とネットで「一次情報」にあたれ

 4. ニュースを見る時は「自分の世界地図」
  を使え

 5. 結論を導く時はフレームワークに頼るな

 6. その企業・業界が抱える「本質的な問題」
  は何か

私が注意したいと思ったのは、5番目の
フレームワークに頼り過ぎないこと。

大前さんは、フレームワークは、あくまでも
本質的問題を抽出するための補助ツール
であると語っています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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