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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ユニ・チャーム式 自分を成長させる技術

満足度★★★
付箋数:20

生理用品や紙おむつなど、衛生用品の大手メーカー
ユニ・チャームは、カリスマ経営者と呼ばれた
高原慶一朗さんが創業した会社です。

2代目社長として2001年に経営を引き継いだのが、
本書の著者、高原豪久さんです。

高原豪久さんは、社長に就任してから、
海外の売上比率を1割から6割にまで押し上げ、
会社の成長を加速させました。

2015年度の売上高は7387億円で、
この15年間で売上高が3倍にも成長しています。

売上高営業利益率は10.8%と、豪久さんが
引き継いでから、14期連続の増収、
9期連続の増益を達成しています。

先代社長が、1人で会社を牽引するカリスマ経営
だったのに対して、豪久さんが標榜したのは、
コミュニケーションを重視して、経営と現場が
つながって呼応しあう「共振の経営」でした。

その共振の経営を支えるのが「共振人材」。

ユニ・チャームでは、「共振人材の6要件」そして、
理想的な人材の要件を社内に示しています。

 1. 皆が奮い立つ共通の的を創る創造力=大局観

 2. 現場の知恵を経営に活かそうとする“場”を
  組織や固定観念に囚われずタイムリーに設定
  できるコミュニケーション力=傾聴力・提案力

 3. ありのままの一次情報を早く正しく認識できる
  直感力=現場感

 4. 暗黙知の “勝ちパターン” を形式知の
   “勝ちパターン” へ “見える化” できる
  実践力=論理性

 5. みずからの意志やアイディアを集団で実行に
  導く胆力=求心力・共感性

 6.  “勝ちパターン” を “型” として組織に
  浸透定着させる徹底力=しつこさ・真面目さ

いずれも簡単に身につけられる要件では
ありませんが、ユニ・チャームでは、
育ちたいと強く願っている人が、自ら育つことが
できる良い環境や仕組みを用意しています。

本書では、共振人材を育てるために、
ユニ・チャームがどのような仕組みを用意して、
どのような意識を根付かせようとしているのかを
「43の行動原則」として紹介します。

共振人材は、ユニ・チャームに限らず、
グローバルな成長を目指す、あらゆる企業で
必要とされる人材ですから、本書の行動原則は
分野の違う企業でも参考になるはずです。

 第1章 日々の仕事の意義や、今やるべきことに
    意識を向ける
 第2章 醍醐味を知れば仕事がもっと面白くなる!
 第3章 成功するまで諦めないチームをつくる
 第4章 チーム力を底上するコミュニケーション法則
 第5章 成長に欠くことのできない土台とは

本書で私が初めて聞いたのは、
「自己観照」という言葉です。

観照とは、本質を見極めるという意味があるので、
自己観照とは、自分の本質を知るいうことです。

現在のユニ・チャームの「共振の経営」も
高原さんの自己観照によって生まれたようです。

  「私は、先代社長との違いを自己観照することで、
  自分なりの経営スタイルを確立してきました。
  先代がもつ、いかにも創業者らしいカリスマ性や
  直感力といった面では劣るかもしれないけれど、
  成功するまで諦めない粘り強さや現場に出向いて
  社員とコミュニケーションを取りながら
  ことを進めていく力は勝っていると、
  自分のことを外からの目で分析したのです。
  そこから編み出したのが、経営陣と現場の社員が
  方向性を一致させ、互いに知恵を出し合って
  行動する “共振の経営” というスタイルでした。」

自己観照とは、内省して自分のことを知るという
ことでもあるようです。

この本から何を活かすか?

ユニ・チャームでは、環境や仕組みを整えれば、
「人は勝手に育つもの」と考えてます。

そのため、新入社員として最初の1ヶ月間以外は、
特別な研修等のプログラムは持たないといいます。

その分、OJTに力を入れていて、なかでも特徴的
なのは、「2ヶ月間の社長のカバン持ち制度」です。

これは、30歳から35歳くらいの社員たちが
2ヶ月交代で、戦略担当秘書という肩書で、
高原さんに張り付く制度です。

その年齢では出られない会議に、全部出席でき、
通常では顔も見ることもできない社外のトップにも
会うことができる貴重な2ヶ月間。

ユニ・チャームでは、将来の経営陣さえも、
OJTによって育てているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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