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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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1000億円のブームを生んだ 考えぬく力

満足度★★★
付箋数:22

今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた
「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも
納税できる制度があっても良いのではないか。

こんな発想から2008年に生まれた「ふるさと納税」。

ふるさと納税は、自分が貢献したいと思う自治体へ
寄付金を納め、個人が2,000円を超える寄付を
行ったときに、住民税と所得税から一定の控除を
受けられる制度です。

アイディアは良いものの、導入されてから暫くは、
あまり使っている人がいない制度でした。

しかし、ある1人の女性起業家が2012年に作った
サイトがきっかけで、爆発的なふるさと納税の
ブームが起こります。

その女性とは、本書の著者、須永珠代さん。

日経WOMANがその年に活躍した女性を
表彰する「2015年ウーマン・オブ・ザ・イヤー」
に輝いた方です。

須永さんが、立ち上げたふるさと納税サイトは、
ふるさとチョイス」です。

実際にふるさと納税を行った方や、
一度でも検討した方なら、知らない人がいない、
全国初のふるさと納税ポータルサイトです。

このサイトのおかげで、実質2000円の負担で
寄付金を収めた自治体から「お礼の品」がもらえる
制度と一般に認知されるようになりました。

そして、低迷していたふるさと納税は、
現在では年間寄付額1000億円以上の
巨大市場に成長しました。

実は須永さん、以前は派遣ジプシーでした。

  「わずか7年ほど前、35歳の私は1年間、
  無職でした。前職をやめて派遣で働こうと
  考えていたとき、リーマンショックの余波で
  全く仕事に就けなかったのです。
  20代の頃は派遣やアルバイトで10以上の職を
  転々とするフリーター。
  やりたいことが見つからず、ずっともがいて
  いました。」

本書は、そんな須永さんが「ふるさとチョイス」で
成功を収めるまでの半生を綴った物語。

どん底時代から、やりたいことを見つけて、
人生を切り開いた元気が出るストーリーです。

須永さんは、当初、「ICTを使って地方とシニアを
元気にする」というコンセプトで起業しました。

しかし、観光や通販で事業の可能性を探っても
競合が多く、他にないサービスを打ち出すことが
なかなかできませんでした。

あるとき、須永さんは数人のメンバーと共に、
事業についてのブレインストーミングを
行っていました。

  「ブレストを始めて2ヶ月後。それまで検討を
  進めていた事業に行き詰まりを感じていたとき、
  メンバーの一人が “これ何?” と言いました。
  その指は、マインドマップにポツンと書かれて
  いた、 “ふるさと納税” という言葉を指して
  いたのです。」

実はこのとき、「ふるさと納税」という単語を
マインドマップに書いた須永さん自身も、
他のメンバーの誰もが、ふるさと納税について
よく知らなかったのです。

みんなで一斉に自分のノートパソコンに向かって、
ネットでふるさと納税について検索し始めました。

暫くすると、メンバーは気づき始めます。

  「 “これって、もしかしたらすごい制度
  なんじゃないの?” と、皆が気づき始めました。
  都市部から地方にお金が回り、地方が元気になり、
  都会の人もわずかな負担でおいしいものが
  もらえて、いいことずくめなのですから。」

「ふるさとチョイス」立ち上げのストーリーは、
起業した須永さんはもちろん、ふるさと納税で
寄付された側も寄付した側も「笑顔が見える」
ドキュメンタリーです。

この本から何を活かすか?

須永さんが、本書の中で一番言いたかったことは、
タイトルにもなっている「考え抜く」ことです。

考えたつもりになっている人は多くても、
思いついたことをしっかり煮詰めて、
本当に考えぬいている人は意外と少ないと
須永さんは指摘します。

本書では、考え抜く際の3つのポイントが
紹介されていました。

 1. 広げる
  ブレストしながら、マインドマップにアイディアを
  書き出す。

 2. 俯瞰する
  全体を見て、視点を変えながら、キーワードを
  つなげたり、広げたりする。

 3. 検証する
  絞り込んだアイディアを、「5W1H」で深堀りする

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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