活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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サードウェーブ

満足度★★★
付箋数:22

フロンティア・エンタープライズの長沢さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

まず、本書で目を引いたのは、
帯の推薦文を書いた3名の方たちです。

  「彼が歩いた道のりは、起業家にとって大切な
  教訓が詰まっている」
    ウォーレン・バフェットさん(投資家)

  「技術革新が世界と経済をどう変えていくかを
  予測する、素晴らしい書」
    シェリル・サンドバーグさん(Facebook COO)

  「次に何が起きるか、社会の大きなうねりを
  見抜くことができる真の “先駆者” 」
    アルビン&ハイジ・トフラーさん(未来学者)

そして、ページを開くと「序文」を寄せて
いるのは『スティーブ・ジョブズ』の著者として
有名なウォルター・アイザックソンさんです。

更に、本書はアメリカ国務長官を務めた
コリン・パウエルさんからもアドバイスをもらって
執筆されているようです。

これだけの人脈を持つ本書の著者ですが、
私は「スティーブ・ケース」さんという
名前を見ても最初はピンときませんでした。

しかし、次の経歴やエピソードを聞くと、
当時そんなニュースあったことを思い出しました。

インターネット・プロバイダの草分け的存在、
AOL(America Online)を1980年代に創設。

映画にもなった『ユー・ガット・メール』を
足掛かりに急成長し、起業からわずか15年で、
巨大メディア企業のタイム・ワーナー社を
事実上買収するまで登りつめました。

当初は、「史上最大の合併」と話題になるも、
1年後には約1000億ドルもの赤字を計上し、
「今世紀最悪の合併」と揶揄されました。

本書は、インターネット業界において、
最大の成功と挫折を味わったケースさんが
初めて執筆した本です。

インターネット創世記からの回顧録であると
同時に、未来へ向けた指南書でもあります。

  「長いあいだ、私はAOLかインターネットの
  歴史書を書かないか、というさまざまな依頼を
  断ってきた。なぜなら、私の関心は、
  常に過去より未来にあったからだ。
  とうとう筆をとる気になったのは、
  インターネットの第三の波には、第一の波と
  多くの類似点がありそうだ、と認識していた
  にほかならない。未来は過去を紐解くことに
  よって告げられる ― それがわかったとたん、
  私は猛然とこのプロジェクトに取りかかった。」

タイトルからもわかる通り、本書は未来学者、
アルビン・トフラーさんの『第三の波』への
オマージュでもあります。

1985年~1999年に訪れた、インターネットの
第一の波は、オンラインの世界にインフラと
土台を築きました。

登場した企業は、IBM、マイクロソフト、
アップル、シスコ、HP、AOLなど。

2000年~2015年までの第二の波は、
アプリ経済とモバイル革命。

検索エンジン、SNS、eコマースの
スタートアップが全盛となりました。

ここで台頭してきた企業は、グーグル、アマゾン、
Facebook、ツイッターなど。

そして、2016年からの第三の波は、
インターネット製品がインターネット企業だけの
ものではなくなる時代です。

さまざまな製品にインターネットに接続した
センサーを加える「IoT」のもっと先にあり、
ヒト・モノ・場所のあらゆるモノがインターネット
に繋がる「総接続化時代」です。

ケースさんは、第一の波からの歴史を振り返る
ことで、これから来る第三の波をどう乗りこなすか
について読者にアドバイスを贈ります。

この本から何を活かすか?

本家、アルビン・トフラーさんが1980年に
提唱した「3つの波」は次のような内容でした。

第一の波は、農業革命後の定住農耕社会。

第二の波は、産業革命後の大量生産と流通が
発達した産業社会。

第三の波は、情報革命による脱産業社会。

ケースさんは、このビジョンにすっかり魅了され、
第三の波に参加したいと考え、AOLを立ち上げた
ようです。

当時、ケースさんが行動を起こしたように、
インターネットの第三の波に対して、
傍観者で終わるのではなく、参加者になるよう、
熱いメッセージで本書は締めくくられています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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