活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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深く、速く、考える。

満足度★★★★
付箋数:24

  「この本で解説する、
  深く早く考える思考法= “深速思考” は、
  もともと私が製品開発のエンジニアの能力を
  高める研修で教えていたものですが、
  試行錯誤を繰り返す中で、広く一般の
  ビジネスパーソンの思考トレーニングにも
  使えることに気づきました。
  本書はそのノウハウをまとめたものです。」

著者の稲垣公夫さんは、米国でのトヨタの研究
について造詣が深い方です。

本書で解説される深速思考は、米トヨタでは
「ズームイン・ズームアウト思考」と呼ばれ、
トヨタ社員でも身につけるまでに5年かかる
思考法です。

まず、本書で言う「深い思考」とは、
表面的な属性や関係性に囚われない
本質を見極める思考です。

これは、学歴が高いからと言って、
できるわけではなく、高度な専門知識を
必要としない思考です。

また、本書では深く考えることと同様に
速く考えることも重要視しています。

脳は、速く考える時には論理思考を使わず、
過去の経験に照らしあわせた「直観」を
使って考えます。

この直観思考は、実際の経験がなければできない、
トレーニングでは身につけられない思考です。

しかし、深速思考では、現実とのつながりを
保ちつつ、徐々に抽象度を上げていくことで、
論理思考と直感思考のいいとこ取りをして、
速く考えることも可能にしています。

具体的には、「因果関係マップ」を作成します。

因果関係マップは、ジェフ・ベゾスさんが
アマゾンのビジネスモデルを考えたときに、
レストランの紙ナプキンに書いたと言われる、
いわゆる「ベゾスの紙ナプキン」をイメージすると
伝わりやすいでしょう。

因果関係マップは、次の5つの手順で作成します。

  1. 塊を探す
  2. 塊から要素を取り出す
  3. 要素にラベルをつける
  4. ラベルから塊と塊の関係を見つける
  5. 塊同士の関係(全体構造)を図にする

本書では、日常的な問題について因果関係マップを
作ることで、深く速く考える訓練を行います。

取り組むのは次のような問題です。

  ・AKB48の成功要因を探る
  ・徳川家康はなぜ、江戸に幕府をつくったのか?
  ・掃除機のどこを変えると、何に影響するのか?

また、因果関係マップを使って、「鳥貴族」、
「大戸屋」、「丸亀製麺」、「スーパーホテル」
「BQハウス」などの儲かる仕組みを解剖します。

私も本書の事例で、因果関係マップを書いて
みましたが、最初はなかなか思ったようには
書けませんでした。

自分があまり精通する事例でないと、
塊を探すことが難しいのと、ラベリングが
スムーズにできませんでした。

しかし、何問かやってみると、ちょっとした
コツはつかめてくる感じがしました。

練習を積むと、自分でも「ベゾスの紙ナプキン」が
書けるようになるかもしれません。

こういったビジネスモデルの因果関係マップが
書けるようになったら、その施策を借りてきて、
最終的に自分の企画に取り入れます。

ここでは、「深い構造の類似性に気づく」ことと、
「遠くのアイディアを借りてくる」という
2種類の「アナロジー思考」を使います。

本書の「深速思考」は、先日紹介した
細谷功さんの『メタ思考トレーニング』に通じる
ところがありました。

メタ思考をツール化したのが、因果関係マップ
とも言える、お薦めの一冊です。

この本から何を活かすか?

  「 “小さな発想の飛躍” を日々、繰り返せば、
  天才しかできないと思われてきた
  イノベーションを起こすことができます。
  重要な事は、小さくても構わないので毎回
   “常識の壁” を超えた発想をすることです。」

このイノベーションを起こす秘訣の例として、
稲垣さんが挙げていたのが、アニメ化もされている
勝木光さんの漫画『ベイビーステップ』です。

自分の限界のちょっとだけ外にいくような
小さなトレーニングを継続して、
成長する姿を描くテニス漫画です。

私はこれまでノーマークの漫画だったので、
今度読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 08:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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