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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「好き嫌い」と才能

満足度★★★
付箋数:24

「仕事に自分の好き嫌いを持ち込むな」と
言われることがあります。

好き嫌いに関わらず、やるべきことをやるのが仕事。
好きなことだけやっているのは趣味。

世間では普通、このように認識されていますが、
楠木建さんは、「仕事にこそ好き嫌い」が
最も重要だと考えます。

プロとして良い仕事をしていくには、
絶え間ない努力を続ける必要があります。

一般的に仕事に必要な努力は、
インセンティブと結びついています。

努力すると、何らかの報酬や評価が得られる。

しかし、インセンティブによって努力する人は、
インセンティブが効かなくなると、
努力をしなくなるという問題があります。

しかも、インセンティブの効果は、
時間とともに低減する。

  「これに対する筆者の考えは、 “努力の娯楽化”
  という発想の転換である。考えてみれば、それが
   “努力” かどうかは当事者の主観的認識の問題だ。
   “努力しなきゃ・・・” と思った時点でもう
  先行きは怪しい。だとしたら、 “本人がそれを
  努力だと思っていない” 、これしかないというのが
  筆者の行き着いた結論である。
  客観的に見れば大変な努力投入を続けている。
  しかし、当の本人はそれが理屈抜きに好きなので、
  主観的にはまったく努力だと思っていない。
  むしろ楽しんでいる。すなわち “努力の娯楽化” 、
  これが仕事における最強の理論だというのが
  筆者の考えだ。」

インセンティブは外から与えられる誘因。

これに対して、好きだから仕事をするのは、
自分の内側から湧き上がってくる誘因。

好きだから、報酬を得られなくても、
人から評価されなくても、誰からも強制される
ことなく、努力を続けることができるのです。

傍目には、ものすごい努力をしているように
見えても、それが好きで没頭しているわけですら、
本人にとっては、全くツライことはありません。

それを続けていくうちに、仕事で大きな成果を
発揮する才能へと昇華していくのです。

「好き嫌い」こそが仕事で成果を上げる源泉。

このように考える楠木さんが、各分野の
トップランナーたちに、才能の起点にある
「好き嫌い」に焦点を絞ってインタビュー
したのが本書です。

2014年6月に刊行した『「好き嫌い」と経営』は、
経営者に限ったインタビューでしたが、
本書で対談する19人は、その分野で余人をもって
代えがたい仕事をしている方々です。

  オリックス シニア・チェアマン 宮内義彦さん
  ローソン代表取締役社長 玉塚元一さん
  元プロ陸上選手 為末大さん
  小説家 磯崎憲一郎さん
  東京糸井重里事務所CFO 篠田真貴子さん
  音楽プロデューサー 丸山茂雄さん

そして19人目には、著者の楠木さん自身に対する
インタビューも掲載しています。

  「言うまでもなく、好き嫌いは十人十色である。
  1人ひとりのケースで個別に見なければ、
   “好きこそものの上手なれ” の実際はわからない。
  それぞれの好き嫌いについての対話を通じて、
   “努力の娯楽化” の内実に迫る。
  これが著者のねらいである。
   “努力の娯楽化” というメカニズムについて、
  読者の方々に “なるほど、そういうことか・・・”
  というイメージを持っていただくことができれば、
  本書の意図は達成されたといえる。」

500ページ近い分厚い本ですが、
好きなことに没頭して才能を発揮した人の話は
非常に興味深く、スイスイとページが進みます。

この本から何を活かすか?

  「私は女性の顔の美しさも才能であると
  思っているのです。生まれ持ったもの以上に、
  もっと “盛って” いるんですよ。
  スッピンに比べると、髪とか化粧とか洋服で
  まったく変わるのです。かなり努力しているのです。
  もとが良くても、ズボラだとパッとしません。」

これは、ウォンテッドリー代表取締役CEO
仲暁子さんの対談での発言です。

仲さんの「女性の美しさは才能」との意見に、
怒りそうな人がいっぱいいそうで「最高!」と
楠木さんは、嬉しそうでした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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