活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ずるい日本語

満足度★★★
付箋数:24

  「 “あの子可愛いな。でも彼氏いるし
  デートに誘えないよな” 
  ある飲み会で、部下がそうつぶやきました。
  すると上司はこう言いました。
   “じゃあお前は、キーパーがいたら
  シュートを打たないのか” 
  上司のそのひと言に部下は心打たれ、
  見事に行動に、彼女をゲットしたのです。
  奪い取られた方の彼氏はお気の毒ですし、
  モラルとしてどうか、と思った方もいるでしょう。
  ただ、ここでみなさんにお伝えしたいのは、
   “上司の言葉” が “部下の心” を動かした、
  という事実です。そして心を動かすばかりか
   “行動する勇気” まで与えました。
   “言葉” が“ 行動” を生んだのです。」

本書は、あなたの「言葉を強くする」本です。

著者は、ヤフーで言葉を中心とした企業の
コミュニケーション・ブランディングを行う
ブランドマネジメント室室長の内田伸哉さん。

  「 “ものは言いよう” と昔からよく言ったもので、
  世の中は、言い方次第で価値観が180度反転したり、
  覚えづらいことを一瞬で記憶させたりすることが
  可能です。」

インパクトがある言い方をするためには、
必要な手順があります。

 手順1. Beforeの気持ち
  相手の今の気持ちを推測する

 手順2. Afterの気持ち
  相手をどんな気持ちにしかいかを決定する

 手順3. What to say
  「何を言うか」を決める

 手順4. How to say
  「どう言うか」を決める

声は大きくても何を言っているのかわからない人は、
「何を言うか」が定まっていない人。

言っていることはわかっても、共感できないのは
相手の気持ちを整理してから話しをしていない人。

このフレームは汎用性が高く、ビジネス文章から
講演、メール文面、結婚式のスピーチにいたるまで、
すべてこの手順で考えることができるようです。

このフレームを使う時のコツは、
まず、手順1と2をしっかり踏んで、
相手の気持ちを丁寧に考えること。

ここを飛ばしてしまうと、自分の言いたいこと
だけをひたすらしゃべる「オタク言葉」に
なってしまいます。

そしてもう1つのコツは、手順1.2.3はそれぞれ
10文字以内にまとめること。

人の気持ちは複雑なようで、実は単純だったり
します。

感情をシンプルな粒度の言葉に落としこむことで、
刺さる言葉を作ることができるのです。

そして本書のメインディッシュは手順4の
How to say「どう言うか」のパートです。

5つの心の動きに対して各5パターン、
合計25パターンのHow to sayが用意され、
全体の8割のページを使い解説されています。

「何を言うか」さえ決まれば、後は25種類の
「どう言うか」フレームに順番に当てはめるだけ。

順番に当てはめていくと、誰でも簡単に
言葉を強くすることができるのです。

手順が明確ですから、コツさえつかめば、
すぐに使えるようになりそうです。

本書は、タイトルが「ずるい日本語」と
なっていますが、内容は全然ずるくありません。

なぜ、内田さんがそのようなタイトルをつけたかと
いうと、次のような思いがあったからです。

  「言葉やコミュニケーションを考えるときに、
  常に、ちょっとだけ “ずる賢い気持ち” を大切に
  して欲しいという思いからなのです。」

内田さんは、日本人は真面目すぎるので、
言葉まで固くなってしまうから、
それをほぐしたいという気持ちがあるようです。

この本から何を活かすか?

Googleの検索製品&ユーザーエクスペリエンス
担当副社長だったマリッサ・メイヤーさんが、
2012年7月、ヤフーのCEOに就任しました。

このニュースを普通に伝えると、
  「Googleのマリッサがヤフーに移籍した!」
となります。

この衝撃的なニュースをIT業界以外の人にも
わかるように、「具体例は説得力の母」という
フレームに当てはめるとこうなります。

  「Googleのマリッサがヤフーに移籍するのは、
  AKBの前田敦子がももクロに移籍するくらい
  衝撃だ」

この短い文中に、ライバルに行くという比喩、
規模感の比喩、タブーの比喩が凝縮されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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