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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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竹中先生、これからの「世界経済」について本音を話していいですか?

満足度★★★
付箋数:23

  「(2015年のダボス会議で)リスク要因として
  挙げられていたのが、中国の新疆ウイグル自治区
  や “イスラム国” を中心とする中東をめぐる
  地政学上の不安定な情勢であり、ギリシャを
  中心地としたユーロの情勢であり、ブラジルや
  インドといった新興国の不安定な問題であり、
  そしてアメリカの金利引き上げの問題の4つでした。
  (中略)今日は、それらのリスクに加えて、
  日本の安保法制の議論から経済の議論へと、
  全部まとめて議論したいと思っています。」

本書は、二部構成になっています。

第1部は、2015年9月23日に行われた
竹中平蔵さんと佐藤優さんの対談をまとめたもの。

外為どっとコム主催の経済セミナーで、
「世界が先読みできる!超インテリジェンス教室」
というテーマで行われた対談です。

第2部では、対談を補足する説明を、竹中さん、
佐藤さんが、それぞれが執筆しています。

対談では、司会進行役の竹中さんが聞き役で、
佐藤さんが持論を展開する形で進みます。

ちなみに、竹中さんが司会進行を務めたのは、
外為どっとコム総合研究所主席研究理事という
肩書があるからです。

冒頭で竹中さんは、世界情勢の中で、特に、
佐藤さんが気になっている部分を聞いています。

  「日本に影響がある順番から言いますと、
  まずは難民問題。(中略)
  それから二番目。日露関係に安倍政権が入れ込み
  過ぎている点。それによって日本とアメリカとの
  関係が悪くなる危険性があること。(中略)
  それから三番目。中国の大激動の影響。(中略)
  中央アジアに “第二イスラム国” ができて、
  新疆ウイグル自治区から中国人のイスラム教徒
  である回族が居住する地域に大混乱が起き、
  これまた日本に難民という形で跳ね返ってくる
  危険性が予見されます。」

中国の経済成長率が大幅に下がったときに、
大量の移民が押し寄せることが議論されています。

最悪のシナリオは、数百万人の単位で、
中国人が船で渡ってきて、日本の限界集落に
住み着いてしまうこと。

一度、実際の生活の拠点を作ってしまうと、
難民のエネルギーは物凄いので、そう簡単には
動かすことはできないようです。

加えて、難民とは別の話ですが、普通の国に
あるはずの移民法が日本にはありません。

移民を国内に受け入れるかどうかは、
法律の規定ではなく、法務省の役人の鉛筆の
舐め方一つで決まっているところがあるのも
大きな問題です。

お二人は、こういった議論を進めながらも
後半はスポンサーの外為どっとコムから
リクエストがあったと思われる「トルコ情勢」
について話を進めます。

恐らく、外為どっとコムではトルコリラの
取引を増やすために、トルコ情勢の話題を
盛り込むように要請したのでしょう。

第二部においても、竹中さんは、世界経済の
リスクを乗り切る投資方法について語り、
佐藤さんは300万円ぐらいの資金を使って
FX投資をすることを勧めています。

  「(FXで)頻繁に売り買いをすることは、
  国際情勢を読んだり、経済状況や
  カントリーリスクを皮膚感覚で知るには
  すごくいい。」

ただし、インテリジェンスを相場に生かすことは
できないと佐藤さんは言っています。

もし、投資でインテリジェンスを謳っている人が
いたなら、インテリジェンスがわかっていない人か、
詐欺師のいずれか。

あるいはその両方で、インテリジェンスが
わかっていない詐欺師です。

この本から何を活かすか?

ドナルド・トランプさんが、アメリカ大統領に
なった場合、駐留なき保安になる可能性があるこを
佐藤さんは予想します。

  「黄色いサルどもが無人島と境界線を争うって?
  勝手にやってろ、俺たちは知らねえ。
  とにかくアメリカに迷惑かけるんじゃねえぞ」

というのがトランプさんの本音。

中国と事を構えても得にならないと考えると、
トランプさんなら、アメリカ軍を沖縄から
引き上げることに躊躇しないかもしれない。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 11:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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