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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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マッキンゼーのパートナーが伝授する 最強チームの作り方

満足度★★★
付箋数:20

  「私は今までのキャリアの中で数多くの
  チームメンバーに助けられ、チーム一丸となって
  成果を出すことができたと自負している。
  そして気づいたのは、さまざまな難局を
  乗り越えた結果、自分にはチームを活かすことが
  できる能力が備わっていたということだった。
  つまり、ハイ・パフォーミングなチームを
  育て上げることが自身の成功のカギとなっていた」

著者の岡玄樹さんは、コンサルティングファームの
マッキンゼー・アンド・カンパニーで32歳にして
パートナー(共同経営者)に昇格した方です。

マッキンゼーではM&Aグループの日本統括リーダー
を務め、ヘルスケア、プライベートエクイティなどの
クライアントを中心にコンサルティングを行いました。

2015年11月にはマッキンゼーを退職し、
現在はソフトバンク・グループの
チーフ・グローバル・ストラテジストとして、
シリコンバレーに在中しています。

本書は、岡さんの豊富な経験が詰め込まれた、
ハイ・パフォーミングなチームの作り方を描く
ビジネス小説です。

主人公の桐生は、マッキンゼーを模した
グローバル・コンサルティングファーム
キンリー・アンド・カンパニーのパートナーです。

いくつかのプロジェクトを同時に進める中で、
桐生の元につくマネージャーの竜崎や、
他のメンバーのエピソードを通じて、
チームビルディングの秘訣を公開します。

ただし、ストーリーはチームビルディングに
特化したものではなく、キンリーが
コンサルティングを行っている
「表舞台」がよく描かれています。

表舞台というのは、実際のクライアントとの
やり取りの場で、本書はその裏側の描写は
それほど多くないように感じました。

クライアントとして登場するのは消費財業界で
国内最大手の花梨堂、日系ファンドの
レオンキャピタル、電機メーカー国内最大手の
サイオンの3社です。

架空の企業とプロジェクトとは言え、
実在の企業をいくつか組み合わせて
設定しているようなので、
かなりリアルな内容になっています。

主題のチームビルディングではありませんが、
個人的に面白かったのは、花梨堂から
とんでもない無理難題を依頼されたシーンです。

  「(オーストラリアに進出すると)なかなか
  ビジネス環境を想定するのが難しいので、
  ひとつお願いがあります。キンリーさんのほうで
  オーストラリアの向こう3年の為替動向を
  予測してもらえないでしょうか?」

さすがにこの依頼には主人公の桐生も、
為替の予想ができるくらいなら、
ファンドを立ち上げて外為トレーディングで
億万長者になれると考えます。

しかし、電話で会議に参加していた
シニアパートナーは「やってみましょう」と
この無理難題を引き受けてしまいます。

このエピソードは、実際にマッキンゼー時代に
岡さんが経験したことなのだと思います。

マッキンゼーならどんな難題でも解いてくれると
信じているクライアントがいると同時に、
マッキンゼーのパートナー自身も、
優秀なチームの総合力があれば
どんな難題でも解けると考えているようです。

肝心のチームビルディングですが、
本書では、桐生のメンバーの支え方や
チームの雰囲気作りで心掛けていることなどが、
ストーリーの中から学べます。

この本から何を活かすか?

巻末には、普段から岡さんが心がけている
「岡の20ヶ条」が掲載されていました。

この中から、私の気になった項目を紹介します。

 第 2条 任せるといっても、責任範囲を明確化し
    成果物で合意。
    任せているようで、実は導いている。

 第 8条 必要となればチームの盾となる。
    リーダーの真価が発揮されるのは
    チームが失敗したとき

 第10条 6ヶ月先のために今を投資する

 第14条 くすぶっている火は早めに油を注ぎ、
    燃やす。すぐ取り組む

 第20条 お先にタクシーどうぞと煙たがられる
    存在になってはいけない

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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