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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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なぜ部下とうまくいかないのか

満足度★★★★
付箋数:26

    「さっそくですが、皆さんに質問があります。

    ・なぜ人と組織はなかなか変われないのでしょうか?
    ・どうしたら人と組織は変わっていくのでしょうか?
    ・人はどのように成長して、どうしたらより成長
    できるのでしょうか?

    これらの質問に対して、皆さんであればどのように
    答えますか。
    また、企業人としての、さらには一人の人間としての
    ご自身の今の成長をどのように捉えていますか?
    部下を持っている方であれば、部下の成長を
    どのように支援していますか。
    それらの問いや課題に対して、ヒントと行動指針を
    提供してくれるのが、発達心理学の一分野である
     “成人発達理論” です。」

本書は、「成人以降も私たちの知性は成長・進化
し続ける」とする「成人発達理論」の入門書。

著者は、人材開発コンサルタントの加藤洋平さん。

加藤さんは、米ハーバード大で、成人教育の権威
ロバート・キーガンさんとリサ・レイヒーさんの
下で、自己変革・組織改革モデルを学び、
成人発達理論の大家オットー・ラスキーさんに
師事しました。

本書では、ロバート・キーガンさんの発達理論を
中心に、部下と組織を率いるリーダーとしての
「器」や「人間力」と呼ばれるものが、
どのように成長を遂げるかについて、
2人の登場人物の対話を通じて学びます。

主人公は、日本の大手製造業に勤務し、
開発部で課長を務める山口光さん45歳。

山口さんは、会社の人事評価で
「部下とのコミュニケーション能力の向上」と
「人間としてのさらなる向上」が必要であることを
指摘されました。

自分でも停滞していると自覚はあるものの、
どうしたら変わることができるのか、
皆目見当がつかず、鬱憤晴らしのために
銀座のワインバーで、1人ワインを飲んでいました。

そのバーにたまたま居合わせて、山口さんに
声をかけたのが、人材開発コンサルタントの
室積敏正さんです。

ワインがきっかけで、話を始めた2人ですが、
室積さんは、山口さんが部下の指導で
悩んでいることを聞き、相談に乗りはじめます。

その中で活用されたのが、「成人発達理論」。

この理論によって、心が成長し、視野が拡大すれば、
部下や自分自身に関する悩みが解決されるかも
しれないと考え、山口さんは、室積さんと会って、
定期的にコーチングを受けることにします。

成人発達理論では、5つの意識段階があると考えます。

発達段階1は、具体的思考段階と呼ばれ、
抽象的概念を扱うことができない成人以前の段階。

発達段階2は、道具主義的段階と呼ばれ、
極めて自己中心的な認識の枠組みを持っている段階。

成人の約10%がこの段階にいます。

発達段階3は、他者依存段階と呼ばれ、
組織や集団に従属し、他者に依存する形で意思決定
するのが特徴です。

この段階は成人の約70%に見られます。

発達段階4は、自己主導段階と呼ばれ、
自分なりの価値観や意思決定基準を設けることが
でき、自律的に行動できるようになります。

この段階は成人の約20%。

最後の発達段階5は、自己変容・相互発達段階と
呼ばれ、自分の価値観や意見にとらわれることなく、
多様な価値観や意見などを汲みとって意思決定が
できるようになります。

この段階は成人の1%にも満たないようです。

意識段階が高くなるほど、物事を広く深く
捉えることができるようになります。

また、自分より上の意識段階のことは
理解できない特徴があります。

本書で山口さんは、様々な意識段階にいる部下の
指導方法ついて室積さんからコーチングを受け、
同時に山口さん自身も成長します。

会話形式で話が進み、非常にわかりやすく、
成人発達理論について学ぶことができます。

この本から何を活かすか?

無理に成長・発達を促そうとすると、
どこかで成長が止まってしまうことが
心理学の長年の調査で分かっています。

これを「ピアジェ効果」と呼びます。

早期英語教育された子どもは、20歳を過ぎてから、
成長が止まってしまうことが多いようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 組織・社内教育・コーチング | 08:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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