2008.06.09 Mon
経済は感情で動く
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
(2008/04/17)
マッテオ モッテルリーニ 商品詳細を見る
満足度★★★★
行動経済学の理論を、クイズ形式で学べる本です。
この手の本を数多く読んでいる人には、
よく知られた問題ばかりかもしれませんが、
親しみやすい日常生活の例を用い、
非常に分かりやすく解説されています。
行動ファイナンスからゲーム理論、脳の働きまで、
幅広く学ぶことができます。
本書の特徴は、クイズ形式で出題される
問題の豊富さにあります。
それでは、本書から1問、情報選択の問題を紹介しましょう。
次のような、数字か文字の書かれた4枚のカードがあります。
[E]、 [K]、 [4]、 [7]
各カードの片面は文字、その裏面には数字が書かれています。
ここで、
「あるカードの片面に母音が書かれていたら、
裏面は偶数が書かれている」
ということの真偽を確かめるには、
上の4枚のうち、どのカード(複数)を裏返したらよいですか?
この問題は、私たちが自分の都合のいい面だけを
見たがる性質を持っていることを知るためのものです。
私は、純粋にパズル問題として楽しみました。
(注意:解答は、今日の記事の一番下に書いています)
また、本書を翻訳した泉典子さんは、
原書にないコラムや「教訓」を盛り込んだそうです。
これ自体は、より分かりやすくなって良いのですが、
クイズに登場する人名や地名まで、日本のものに
差し替えているのは、私には少し違和感が残りました。
【関連書】
・まぐれ(ナシーム・ニコラス・タレブ)
・Mind Hacks(トム スタッフォード他)
この本から何を活かすか?
本書では、合理的な判断をする代表として、
スタートレックのMr.スポックが、例として登場します。
私は子供の頃から(昔は宇宙大作戦と言っていました)、
カーク船長よりMr.スポックが好きなこともあって、
比較的、合理的に物事を判断しがちな性格です。
このタイプの人の問題点は、
「合理的な判断をしない人の気持ちが分からない」ことです。
スポックがカークの考えを理解できないように、
私も、しばし、この問題に直面します。
ここは、バルカン星ではなく、地球だということを
もっと自覚する必要がありそうです。
【先程、紹介した問題の答え】
裏返すカードは、[E]、[7]です。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 面白そうな本 | 11:33 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑


