活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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バリアバリュー

満足度★★★★
付箋数:24

著者の垣内俊哉さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

株式会社ミライロ代表取締役社長の垣内さんは、
生まれた時から、「骨形成不全症」という
遺伝性の病気を持ち、小学生の頃から、
車いすでの生活を余儀なくされています。

  「ずっと車いすに乗ってきたからこそ、
  社会に隠れている不便さや不自由さに気づける
  のではないか。高さ106センチの世界で生きている
  からこそ、他の人とは違う視点で物事を見られる
  のではないか。それを活かせば、他にない
  ビジネスを創造できるかもしれない ―
  そのように考えて、学生時代にミライロを
  立ち上げました。」

本書は、障害(バリア)を価値(バリュー)に
変える思考法を伝える本です。

バリアバリューとは、弱点を強みに変える発想の
転換ですが、これは言うは易く、行うは難し
の典型です。

垣内さんは、ずっと自分の足で歩きたいと
思っていて、障害があることに負い目を
感じていた時期がありました。

ですから、このように発想転換するのは、
容易な事ではありませんでした。

小学5年生のある日に、休み時間に運動場へ
遊びに行こうとしているクラスメイトに、
担任の先生は次のように呼びかけたそうです。

 「今日、俊哉くんと遊んであげる人は誰?」

先生はもちろん、車いすの垣内さんに配慮して、
掛けた言葉ですが、垣内さんには「あげる」という
表現に引っかかりました。

このときに初めて垣内さんは、「かわいそうな、
とし君と遊んであげる」と思わせるのではなく、
外でみんなと遊ぶよりも、「垣内と一緒に教室で
遊ぶ方が楽しい」と思わせてやろうと決心しました。

中学の時には、車いすに座った状態でも、
投げたり打ったりできる、野球部に入部しました。

ところが、現実には練習にはあまり参加できず、
いつもスコアラーをやっていました。

そんなある日の練習試合で、監督は突然、
「代打、垣内」と告げます。

打席に入った垣内さんは、打つ気満々でしたが、
結果はストレートのフォアボール。

実は車いすの打者の場合、ストライクゾーンが
極端に狭く、相当コントロールの良い
ピッチャーでないと、フォアボールになって
しまうのです。

これ以来、垣内さんは、出塁率10割の、
「フォアボール製造機」と呼ばれるようになります。

垣内さんの代打がコールされると、チームメイトから
大喝采を浴びる、チームの切り札となりました。

スコアラーは「車いすでも、できること」でしたが、
確実にフォアボールで出塁することに、
「車いすだから、できること」の価値を見出しました。

大学時代にWeb制作会社で行ったアルバイトでは、
社長から、いきなり「お前、営業をやれ」と
命じられました。

他の営業マンは1日に100件近く回るのに対し、
車いすで営業する垣内さんは、せいぜい
10~20件しか回れません。

飛び込みの営業ですから、行った先で、
入り口に段差があったり、エレベーターがなく、
オフィスに入れないことも、しばしばあります。

そんな中で、垣内さんは、少しでも脈があると
感じた会社に「何度も通う」営業を行いました。

たとえ、雨が降ろうとも、足繁く通うことで、
「おう、また来たのか」と顔を覚えられ、
次第に契約が取れるようになり、遂にその会社で、
営業成績がナンバーワンになったそうです。

こうした経験を1つずつ重ねながら、
垣内さんは、弱点は強みに変えられる
という考えを強めていきました。

垣内さんは自分の半生を通して、
障害を価値に変えられることを伝えます。

決して、同情などではなく、
読むとモチベーションが上がる素晴らしい本です。

この本から何を活かすか?

垣内さんは、スティーブン・R・コヴィーさんの
7つの習慣』に習い、人生をポジティブに変える
「価値を育てる7つの習慣」をまとめています。

  1. 小心者だから最高の準備をする
  2. 苦しい時こそ楽観的に考える
  3. 「なぜ」「どうして」を3回くり返す
  4. イラッときたら日記をつける
  5. 「昨日の自分」と比べてみる
  6. 少しだけ背伸びをする
  7. 「運・縁・勘」を大切にする

いずれもバリアの有無にかかわらず、
実践できる習慣だと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:31 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ご紹介ありがとうございました

株式会社ミライロの広報担当 岸田でございます。
この度は弊社代表・垣内の書籍をご紹介いただき、誠にありがとうございました!

ご連絡先を存じあげず、恐れ入りますがこちらで御礼をお伝えさせていただきます。
垣内と共に編集を務めましたが、単なる自叙伝だけではなく、読んだ方にも何らかの気づきをお伝えすることができればと考え、悩み、7つの習慣にあやかって垣内が執筆いたしました。

そこにもスポットをあててくださったこと、本当に嬉しく思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

| 岸田奈美 | 2016/04/19 12:16 | URL |















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