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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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勤勉は美徳か?

満足度★★★
付箋数:22

世界三大幸福論の1つ、カール・ヒルティさんの
幸福論』では、「仕事をしている時間を幸福に
感じるためにはどうしたらいいか」について、
多くのページが割かれています。

なぜなら、幸せな人生を送るためには、
「一番長く使う時間」を幸せに過ごすことが大切で、
多くの人にとって、その時間とは、
仕事をしている時間を意味するからです。

私たちにとって、仕事をしている時間を幸せと
感じるかどうかが、人生の幸福度そのものを
表しているのです。

では、仕事をしなければ幸せになれるのか?

私たちが労働する大きな目的の1つは、
「お金を得る」こと。

つまり生きるために働いているわけですが、
もし、働かなくてもお金があれば、
苦役から開放され、その人の幸福度は
高まるのでしょうか?

ある調査では、「同じ所得を得ている
人であっても、仕事を探している人は、
仕事をしている人より幸福ではない」という
事実が確認されています。

つまり、お金さえもらえれば働かなくても
幸福になれるということではないようです。

逆にこれは、人は仕事をしなければ、
幸福になれないことを意味しています。

では、どんな働き方をしたら幸せになれるのか?

それを論じるのが本書のテーマです。

著者は、労働法を専攻とする、
神戸大学大学院法学研究科教授の大内伸哉さん。

大内さんは、2014年に光文社から刊行した
君の働き方に未来はあるか?』の中で、
これから働き始める若者に対し、
働き方についてのアドバイスを送りました。

本書はその続編にあたり、主として、
これまでがんばって働いてきたが、
なかなか幸福を感じられないのはなぜかと、
悩んでいる人向けに書かれています。

結論を言ってしまうと、仕事を押しつけられて
こなしていくのではなく、
自ら主体的に仕事をしていくことで、
働くことに幸せを感じることができます。

もう少し詳しく見ると、次の3つの条件があると、
幸福度の高い働き方ができます。

第1に、仕事をしながらも、自分で決定できる
領域をできるだけ確保できるようにすること。

その中でも「時間」について、自分に決定権が
ある程度あることが重要です。

第2に、仕事のなかで、できるだけ自分なりの
作品を創造しようとすること。

たとえ、事務系の仕事でも管理系の仕事でも、
自分なりの仕事の作法や技術がありますから、
個性を発揮して成果を出すことが、
創造的な仕事となります。

第3は、そうした仕事をできるようにするために、
自分の力を高めておくこと。

自分の力が弱ければ弱いほど、自分か幸福に
なれる仕事を選ぶ余地が少なくなります。

もし、今の仕事で余り選択の余地がなくても、
どこに行っても通用する実力をつけておけば、
会社を越えて、選べるようになります。

本書では、「働くこと=不幸」と考える
のではなく、今の働き方のどこに不幸があるかを
分析し、「仕事のなかで幸福を追求する」ことを
目指します。

もし、あなたが働くことをツライと感じているなら、
その仕事を今すぐに辞めてしまうことではなく、
自律的に働くことこそが、幸せになるための
一番の近道のようです。

この本から何を活かすか?

ホワイトカラー・エグゼンプションの誤解

ホワイトカラー・エグゼンプションは、
労働時間の規制を撤廃し、何時間働いても
割増賃金を払わなくてもよいとする制度です。

この制度の狙いは、残業代をゼロにする
ことではないようです。

真の狙いは、会社に残業代を払わせない
ことで、強制されて働くのではなく、
創造的な仕事をするために、自主的に
働けるようにすることにあるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事論 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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