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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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コンセプトのつくり方

満足度★★★
付箋数:21

 第一 資料集め ― 諸君の当面の課題のための
   資料と一般知識の貯蔵をたえず豊富に
   することから生まれる資料と。
 第二 諸君の心の中でこれらの資料に手を
   加えること。
 第三 孵化段階。そこでは諸君の意識の外で
   何かが自分で組み合わせの仕事をやるのに
   まかせる。
 第四 アイディアの実際上の誕生。
   <ユーレカ! 分かった! みつかた!>
   という段階。そして
 第五 現実の有効性に合致させるために
   最終的にアイディアを具体化し、
   展開させる段階。

これは、社会学者グラハム・ワラスさんの
四段階説を基にした「アイデアのつくり方」です。

古典的名著、ジェームス W.ヤングさんの
アイデアのつくり方』の中で紹介されています。

ここで示された流れは抽象的で、
現実のビジネスで真似をするのは、
なかなか難しいところがあります。

これを「身体的な思考」へと進化させたのが、
本書で紹介される「ぐるぐる思考」です。

著者は電通のクリエーティブ・ディレクター、
山田壮夫さん。

山田さんは、脳みそで正しく、客観的・論理的に
考えるだけの思考ではなく、主観的な経験や直感
までをも駆使した身体的思考による
「コンセプト」のつくり方を解説します。

  「イノベーションを起こすためにはふたつの
  相互作用が必要です。そのひとつは組織や
  個人の “ビジョン” と “具体策(現実)” の間の
  行ったり、来たり。これが客観的で論理的な
   “マネジメント軸” 。もうひとつは
   “ターゲット” と “商品・サービス” 間の
  行ったり、来たり。これが主観的で直感的な
   “コミュニケーション軸” 。コンセプトは
  このふたつの相互作用を通じて生まれます。
  そしてこのふたつの軸を両立させる思考方法
  こそが身体的思考です。」

本書では縦方向にマネジメント軸、
横方向にコミュニケーション軸を配した、
「十字フレーム」を使ってコンセプトを
まとめます。

この十字フレームを埋めるために必要なのが、
冒頭で紹介したワラスさんの四段階説を
進化させた「ぐるぐる思考」です。

この思考では、次の4つのモードを回します。

 1. 感じるモード
  料理の材料を手に入れるように、コンセプトの
  材料を集めます。

 2. 散らかすモード
  どうやってターゲットの気持ちを動かすかを
  生々しく考え抜きます。

 3. 発見!モード
  偶然に頼るのではなく、散らかすモードで
  出てきた考えを「整理」することで、
  コンセプトを入手します。

 4. 磨くモード
  商品やサービスという具体策を形にします。

「ぐるぐる思考」では、この4つのモードが
時計回りに配置されています。

前半では、マネジメント軸を、後半では
コミュニケーション軸を中心に考え、
ぐるっと1周することで身体的思考による
コンセプトを手に入れるのです。

ちなみに、本書のタイトルや装丁は
ジェームス W.ヤングさんの
アイデアのつくり方』を模しています。

本を持った感じが、正に『アイデアのつくり方
なのです。

これも偉大な先人であるヤングさんへの
オマージュが込められているのでしょう。

この本から何を活かすか?

  「コンセプトは経験的世界という暗闇から
  物事を照らし出す “サーチライト” です。
  面白いのはイノベーションが起こる時、
  このサーチライトが変わるということです。」

この考えは、言葉だけでは伝わりにくいので、
本書では、わかりやすく図解されていました。

この「コンセプト=サーチライト」説は、
非常に納得感の高い喩えでした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| アイディア・発想法・企画 | 07:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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