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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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いらない課長、すごい課長

満足度★★★
付箋数:20

アジア・ひと・しくみ研究所の新井さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

本書は、リストラ対象になる「いらない課長」と、
人材価値の高い「プロフェッショナル課長」の
違いをまとめた本です。

著者は、アジア・ひと・しくみ研究所の代表、
新井健一さんです。

本書は、30代から40代の課長職、あるいは
その前段階のサラリーマンを読者層と想定して
書かれています。

課長クラスの方は、一筋縄では解決できない、
職場の多くの問題を抱えています。

経営層、部長層からの要求やプレッシャー、
目標管理や人事評価に対する部下からの不満、
コミュニケーションの齟齬、やるきのない部下や
できない部下の指導・対処、成果主義の職場での
ギスギスした雰囲気、メンタル不全、ハラスメント、
優秀な部下の離職などなど。

こういった悩みを、まったく持たない課長は、
いないことでしょう。

しかし、新井さんは経営から職場を任された
従来型の課長では、そもそもこれらの問題を
解決することはできないと言います。

なぜなら、これらは個別に対処すべき
問題ではなく、会社の経営管理や人事管理に
内在する構造的な欠陥に起因する問題で
あることが多いからです。

  「本書では、職場に山積する問題に対処
  しなければならない課長クラスのビジネスパーソン
  を対象に、職場で実際に起こりえる問題を
  想定しながら、なぜ課長は職場のマネジメントや
  問題解決に失敗して泥沼にはまるのか、
  そこにある真の問題はどうすればとらえられるのか、
  抜本的な問題解決にどう取り組めがよいのかなどを
  明らかにする。そして、多くの企業において課長の
  マネジメント、問題解決を観察してきた知見を
  活かし、職場のマネジメント、問題解決に必要な
  プロフェッショナル課長のための知識・スキルを
  解説する。」

特に、社内事情に精通しすぎている方は要注意。

  「その事例や提案は、他社では通用するだろうが
  わが社では難しい。うちは特殊だから。」

こんなセリフを決まり文句のように吐く課長を
本書では「ガラパゴス課長」と呼びます。

ガラパゴス課長は、内向きな思考や社内の序列に
とらわれているので、職場のダイバーシティが
進む中では、そのマネジメント手法は通用しなく
なっています。

では、今どきのプロフェッショナル課長には、
どのようなスキルが求められているのか?

新井さんは、次の7つのスキルを挙げています。

  1. フォーユーの姿勢と行動
  2. 公正さを基準化する力
  3. 技術的なコミュニケーション
  4. キャリアを客観視する力
  5. 変化を積極的に取り入れる力
  6. オープンさを保つ力
  7. 「緑の血」であり続ける力

最後の「緑の血」とは、かつて新井さんが
仕えたことのある実在の課長から取った言葉。

その課長は、職場のマネジメントに一貫して
「技術」で対応しようとしていたので、
「緑の血が流れているのでは?」
と揶揄されることもあったそうです。

  「口べたで仕事以外の話はまったくしないため、
  一見何を考えているか分からない風であるが、
  いくつかの技術を組み合わせることで、
  彼の職場には安心感や信頼感があった。
  気配り上手で口も上手な課長より、女性社員
  からも好感が持たれていた。そして、その技術の
  組み合わせは、技術であるがゆえに、
  誰でも使いこなすことができるのだ。」

決してコミュニケーションが上手くなくても、
再現可能な技術でマネジメントすることができれば、
価値観が多様化する職場ではうまくいくようです。

この本から何を活かすか?

役職者が一定の年齢に達したら、管理職ポストを
外れる「役職定年」。

50代前半で役職定年になると、サラリーマン人生は、
まだ10年ぐらい残っています。

新井さんは、そのような立場でロールモデルと
すべきなのは、「島耕作」ではなく、
釣りバカ日誌の「ハマちゃん」だと言います。

「緑の血の課長」とは対極にあるような感じですが、
サラリーマン人生の後半では、人としての面白さと
何があっても生き残っていく力が必要なようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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