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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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戦略は歴史から学べ

満足度★★★★
付箋数:23

著者の鈴木博毅さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「本書は、古今東西、3000年におよぶ歴史の
  中から、 “勝者の戦略” を32個取り出し、
  今日のビジネスシーンでも活用できるように
  一冊にまとめています。

  その範囲は、紀元前9世紀の古代ギリシャの
  戦いから1990年の湾岸戦争まで、
  地域もヨーロッパ、アジア、アメリカ、
  中東にわたり、日本も含めます。

  紹介する戦略家は、テミストクレスから
  ハンニバル、カエサル、張良、諸葛孔明、
  (中略)など、歴史が動いたその瞬間に
  采配を振るった人物たちです。

  彼らの戦略は、今日のビジネスにおいても
  十分通用するものです。

  本書では、歴史上の戦略と、マイクロソフトや
  グーグル、アマゾン、フェイスブック、(中略)
  などの戦略のどこが共通しているかを考えながら
  戦争でもビジネスでも “戦いに勝つ” ために
  有効な不変の法則を抽出していきます。」

本書は戦いの歴史を知るだけでも十分に
面白い読み物ですが、そこから現代の企業の
戦略に結びつけて考察しているところが
非常に興味深い本です。

個人的に目を引いたのは、「インディアン戦争」と
ヨドバシ.COMを結びつけていたところ。

北米大陸には、16世紀には100万人から500万人の
インディアンが住んでいたと言われています。

16世紀半ばに、フランスやイギリスなど、
欧州から入植者が続々と進出し、
最初はインディアンから毛皮を買い取る
ビジネスを始めました。

入植者たちは、インディアンが住む
広大な土地と豊かな資源に魅了され、
それらを手に入れようと、次第に動き始めます。

そしてインディアンへの迫害と欧州各国の
争奪戦争が始まりました。

勇猛果敢なインディアンの戦士たちは、
抵抗戦争の初期においては、それぞれの部族が
欧州各国軍の進出を食い止めていました。

しかし、徐々に世界最先端の軍事力に押され、
最終的に100万人以上のインディアンが
壊滅してしまいました。

インディアンは勝つために、どのような戦略を
採るべきだったのでしょうか?

鈴木さんは、インディアンが勝つために
必要だった戦略を5つ挙げています。

  ・問題の全体像をいち早く理解すべきだった
  ・部族を超えた統一国家を目指すべきだった
  ・銃や弾薬は自前での生産を目指すべきだった
  ・欧州の書籍で技術と戦略を吸収すべきだった
  ・もっと多数の白人を味方にすべきだった

そして、このインディアンと同じような状況で
勝つための戦略を採用したのが、
現代のヨドバシ.COMです。

ヨドバシカメラは、ネット通販の普及による
「ショールーミング」に苦しんでいました。

ショールーミングとは、店舗で商品を見て、
購入はネットでする新しい消費の形です。

ショールーミングが進むと、従来の店舗を構える
ヨドバシカメラは壊滅的な状態に陥ります。

しかし、ヨドバシカメラは問題の全体像を把握し、
敵となるショールーミングを取り込みました。

ショールーミングを逆手に取り、
店舗商品のバーコードをスマホで読み取ると、
ヨドバシ.COMの通販で購入できるようにし、
該当店舗の実績になる仕組みを作りました。

また、店舗のネットワークを活かして、
13時までの注文なら、当日配送を完全無料で
提供できるようにしました。

ヨドバシの成功は、インディアンの教訓を活かし、
自社の従来の姿に固執せず、
ネット購入拡大という、店舗にはマイナスの現実を
自社の未来像に織り込んだことにあるのです。

この本から何を活かすか?

  歴史が教える勝者の条件

鈴木さんは人類3000年の戦いの歴史から、
勝敗のカギを握る要因を4つ挙げています。

  1. 局所優位を生み出す力(限定的な強み)
  2. 強みの活用法・運用法(ノウハウ)
  3. 外界の翻訳力(問題を再定義して
   機会を見つけ、組織力を動かす力)
  4. 探索力を増強する目標(新たな情報や知恵を
   取り込む力)

この4つの力を順に身につけて実践していくと、
勝利できる場所も広がっていくようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 09:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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