活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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満足度★★★★
付箋数:25

女性ヒッチハイカーは何色のシャツを着るべきか?

ブルターニュ大学教授のニコラス・ゲガン博士は、
20代初めの女性ヒッチハイカー5人を使って、
何も知らないドライバーに拾ってもらうには、
何色のTシャツを着ていると効果的なのかを
実験しました。

それぞれの女性ヒッチハイカーが着ていた
Tシャツは、黒、白、赤、青、緑、黄色の5色です。

まず、拾う側のドライバーも女性だった場合。

ヒッチハイカーが黄色のシャツを着ていた場合が、
最も停まってもらえる可能性が高く9.6%で、
続いて赤いシャツが9%でした。

最も低かったのは緑のシャツの5.28%で、
同じくらいに低かったのは黒の5.98%でした。
(青は6.6%、白は7.12%)

次に、ドライバーが男性だった場合。

赤いシャツがダントツ1位で、20.77%で、
およそ5人に1人が車を停めて乗せました。

以下、黄色14.89%、青14.11%、白13.98%の順で、
黒と緑は女性ドライバーと同様、下位でした。

女性ドライバーが女性ヒッチハイカーに
注目するかどうかは色の「対比」によるもの。

つまり、灰色の道路を背景にすると、
赤と黄色が目立つという理由です。

一方、男性ドライバーが注目する理由は
「連想」でした。

男性ドライバーの頭の中では、
赤い色とロマンスが無意識のうちに関連づけられ、
自動的に目を惹きつけたことが注目の理由です。

女性の赤が男性に魅力的に映るのは、
一般的なイメージ通りですが、ここまではっきりした
違いが出てくるのは驚きですね。

  「ロマンスやセックスに関わる活動の際には、
  赤を使うべきだということだろう。
  目立つだけでなく(対比)、無意識のうちに
  われわれを刺激するからだ(連想)。
  しかし、より重要なのは、色と注目に関して、
  その色がまわりとの対比で目立つかどうか、
  そしてわれわれがその色から何を連想するか、
  の両方を考えるべきだということだ。」

本書は、情報過多の時代に、
いかにして「注目」を集めるかをテーマにした本です。

著者は、「注目の集め方の達人」で、
戦略ベンチャーキャピタルを経営する
ベン・パーさん。

パーさんは、「注目」は、焚き火と同じで、
3つの段階があると考えます。

まず、点火しやすい落ち葉や小枝を使って
火をおこし、次に少し大きな薪に移り、
最後は完全な焚き火になる燃やし続けます。

 1. 点火
  「即時の注目」を得ることで、まわりの世界に
  対する人々の素早い無意識の反応の段階。

 2. 藁火
  「短期の注目」を集めることで、特定の出来事や
  刺激に対する短期的な集中で、少し気を散らす
  ものがあると、集中が途切れてしまう段階。

 3. 焚き火
  「長期の注目」で、人々の興味を途切れなく、
  深くつなぎ止めた段階で、安定した焚き火のように
  赤々と燃え続けます。

パーさんは、心理学や認知学の研究成果に、
実践してきたマーケティング手法を加味し、
注目の焚き火を燃やす方法として
7つのトリガーをピックアップして解説します。

  自動トリガー、フレーミング・トリガー、
  破壊トリガー、報酬トリガー、評判トリガー、
  ミステリー・トリガー、承認トリガー

それぞれのトリガーについて、
興味深い事例が数多く用意されているので、
本書は読み物としても非常に面白い本です。

この本から何を活かすか?

女性の護身術の教室では、襲われた時に
近くの人の注意を惹きつけたければ、
「助けて!」ではなく「火事だ!」と
叫びなさいと教えるそうです。

「助けて!」だと「襲われた」から「道に迷った」
まで、あらゆる状況が考えられ、本当に襲撃されて
いるなら巻き込まれたくないと思う人もいます。

一方、「火事だ!」は、より具体的な状況で、
ナイフや銃で襲われる心配はないと判断されます。

加えて、「火事だ!」は、予想外の叫び声として、
周囲の人の脳にも瞬時に認識されやすいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| マーケティング・営業 | 07:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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