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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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サーバントであれ

満足度★★★
付箋数:22

本書は、『サーバントリーダーシップ』の
提唱者、ロバート・K・グリーンリーフさん
(1904‐1990)の小論集です。

  第1章 サーバント
  第2章 教育と成熟
  第3章 リーダーシップの危機
  第4章 夢を先延ばししていないか
  第5章 老後について ― 魂が試される究極の場

収録されてる小論は、古くは1962年から、
新しいものでも1980年に書かれたものです。

なぜ、今になって刊行されたのか、経緯は不明
ですが、サーバント・リーダーシップは、
現代に必要とされているリーダーシップで
あることは間違いありません。

  「ひとを思いやり、何かに長けている人と
  そうでない人が奉仕し合うことが、良い社会を
  つくると私は思っている。思いやりというのは、
  かつては、人と人との間で行われるものだった。
  しかし今では、組織を通じてじわじわと広がる
  ものになっている。
  多くは規模が大きく、影響力もあるが、
  人間味に欠ける組織、必ずしも立派であるとは
  限らず、腐敗していることもある組織を通じて、
  である。

  もしよりよい社会、すなわち、もっと公正で
  思いやりがあり、人々に成長の機会を与える
  社会を築くことができるなら、最も効果的、
  経済的で、かつ社会秩序を後押しする方法は、
  献身的な個人つまり “サーバント” 主導で、
  人々がみずから組織のなかで次のサーバントを
  生み出す存在になることにより、できるだけ
  多くの組織がサーバントとしてもっとしっかり
  行動できるようになることである。」

グリーンリーフさんは、それまでのグイグイ
引っ張る強いリーダー像から、奉仕によって
支えるリーダーの在り方を示すことで、
リーダーシップの分野に大きな変革を
もたらしました。

奉仕こそがリーダーシップの本質。

大きなミッションやビジョンに導かれながらも、
その実現に向かうフォロワーに対して、
リーダーが尽くすタイプのリーダーシップです。

グリーンリーフさんが、サーバントリーダーという
考えを着想したのは、ヘルマン・ヘッセさんの
短編『東方巡礼』を読んだことがきっかけでした。

この物語の語り手は、ある修道会が企画した
東方巡礼の旅に出ます。

この一行には、レーオという名の、とても気の利く
召使(サーバント)がいて、食事やその他様々な
面倒を見てくれていました。

彼は明るい性格で、一行を励まし、旅が滞りなく
続けられるように支えていました。

ところが旅の途中で、レーオが突然姿を消します。

その途端、一行は混乱状態に陥り、旅は頓挫して
しまいます。

ここで初めて一行は、レーオが重要な役割を
果たしていて、彼がいなければ旅が続けられ
なかったことに気づきます。

何年も後になって、この物語の語り手は、
不意にレーオに再開しました。

語り手は、旅の主催者である修道会に
連れて行かれます。

そこで召使だと思われていたレーオが、
実は修道会の偉大なリーダーであった
ことを知るというストーリーです。

この短編を読んだグリーンリーフさんは、
偉大なリーダーとは、他の人たちにとっては、
最初はサーバントとして経験されること、
これこそがリーダーの偉大さの真髄だと
考えるようになったのです。

本書は、リーダーシップのみならず、
人との関わり方全般を考えさせらる本です。

この本から何を活かすか?

サーバント・リーダーシップについて、
グリーンリーフさんは次のように語っています。

  「サーバントリーダーは、第一にサーバント
  (奉仕者)である。はじめに、奉仕したいという
  気持ちが自然に湧き起こる。次いで、意識的に
  行う選択によって、導きたいと強く望むようになる。
  (中略)しっかり奉仕できているかどうかを
  判断するには、次のように問うのが最もよい。
  奉仕を受ける人たちが、人として成長しているか。
  奉仕を受けている間に、より健康に、聡明に、
  自由に、自主的になり、自らもサーバントになる
  可能性が高まっているか」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| リーダーシップ | 07:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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