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ソクラテスに聞いてみた

満足度★★★
付箋数:21

日本実業出版社の渡辺さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

古代ギリシアの哲学者、ソクラテスさん。

彼は「問答法」によって議論を進めたことで
知られています。

問答法の中でも、彼が使ったのは「エレンコス」
と呼ばれる手法。

これは古代ギリシャ語で「論駁」または「吟味」を
意味します。

  「ソクラテスは決して自分の考えを押しつけない。
  代わりに、いつも単純な問いかけをする。
  そうして相手を油断させておいて、徐々に本心を
  引き出していくのだ。対話する相手を油断させて
  おいて、徐々に本心を引き出していくのだ。
  対話する相手は、自分の答えから思いがけない
  結論が導き出されたことに気づくと、驚いたり、
  ときには怒ったりする。しかし、ソクラテスは
  相手の恫喝をまったく意に介さず、平然として
  こう言い放つのである。
   “これがあなたの本当の考えである” と。」

もし、ソクラテスさんが現代に生きていたら、
私たちが抱える問題に対し、「問答法」によって、
どのような答えを導き出すのでしょうか。

 ・どうしたら「本当の友達」はできるのか?
 ・「モテる人」はなにが違うのか?
 ・どうすれば「やりがいのある仕事」に就けるのか?
 ・お金との「ちょうどいい距離」とは?
 ・結婚は「コスパ」が悪い?

これら私たちが抱える悩みは人間の持つ、
根源的なものなので、古代ギリシャ時代から
変わらない共通の悩みなのかもしれません。

本書の著者、藤田大雪さんは、ストーリーの中で
現代にソクラテスさんを蘇らせます。

本書の主人公は、毎日の生活がマンネリ化して、
仕事もプライベートも面白くないと思っている
27歳のサラリーマン、清水サトル。

サトルの目の前に、ある日、ホームレスの
ような姿のソクラテスさんが登場しました。

  「あのう、ソクラテスさん・・・ですか?」

  「やあ、ゼウスに誓ってぼくはソクラテスだけど、
  キミは?」

サトルは怪しみながらも、知らず知らずのうちに
ソクラテスさんの問答法に巻き込まれ(?)、
様々な悩みを、一緒に考えていくことになります。

それぞれのテーマについて、ソクラテスさんは
次の手順・手法によって議論を進めます。

  1. サトルに「Aとは?」と質問をする
  2. サトルは「A=Bである」と仮説を述べる
  3. ソクラテスさんは「A=B」と同じ考えに
   基づく「B=C」の例を挙げる
  4. サトルに「B=C」であることを同意させる
  5. ソクラテスさんは、「A=B」かつ「B=C」
   が成り立つならば、「A=C」になるが、
   AとCは相反すると矛盾を指摘し、
   最初の仮説が間違っていることを示す

基本的にソクラテスさんは、自分の考えを述べずに、
質問を重ねることでサトルの考えを少しずつ
掘り下げていきます。

本書では、サトルとソクラテスさんのやり取りが
非常にコミカルに描かれていて、手軽に問答法の
世界を体験することができます。

そして教科書などで知っている言葉、
「汝自身を知れ」、「無知の知」、「善く生きろ」
などの本当の意味を知ることができます。

  「ソクラテスの問答は、権力者であるか一般市民
  であるかを問わず、1人ひとりの人間を丸裸に
  して、その人の魂が本当に求めているものが
  何なのかを明らかにするものでした。
  もしみなさんが、この本を読んで、ソクラテスと
  サトルの対話から自分の無知を1つでも発見
  できたなら、作者としてそれに勝る喜びは
  ありません。」

この本から何を活かすか?

藤田さんが2013年に新訳したKindle版の
ソクラテスの弁明』は哲学・思想書部門で
異例のヒットとなったそうです。

以前なら、あまり読んでみようと思いません
でしたが、本書のソクラテスさんに親近感を
おぼえたので、こちらも読んでみようと思います。

それにしても、本書で描かれるソクラテスさんは、
かなり濃いキャラクターです。

今後、ソクラテスさん名前を聞く度に、
イカの燻製を持った姿が目に浮かびそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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