活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

佐藤オオキのスピード仕事術

2016年03月12日
仕事術・スキルアップ・キャリア 0
満足度★★★
付箋数:20

2006年に「世界が尊敬する日本人100人」に
選ばれたことのある、デザイナーの佐藤オオキさん。

2012年にはデザイン界のアカデミー賞といわれる
エル・デコ インターナショナル デザインアワード
のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

2015年にはフランスのメゾン・エ・オブジェにて、
デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、
世界から認められるデザイナーとして、
活躍しています。

佐藤さんは、一体どのようにして、
質の高いアウトプット(デザインの仕事)を
続けているのか?

  「仕事の質は、スピードで決まる」

驚くべきことに、佐藤さんのデザインの仕事は、
スピードを重視しているといいます。

事実、佐藤さんのデザインオフィス「nendo」には、
世界中からデザインの依頼が押し寄せ、
約30人のメンバーで、常時400以上のプロジェクト
を動かしているそうです。

  「実際にスピードを重視すると、不思議なほど
  仕事の質が高まります。しかも予定よりも
  早く仕事を仕上げると関係者にも喜んで
  いただけるため、依頼がどんどん増えてきます。
  すると手がける仕事の幅が広がっていくので、
  ますます経験値が上がっていきます。
  そして、さらにスピードもアップし、
  自分も成長していく ― という、驚くような
  正のスパイラルが起きるのです。」

佐藤さんが重視するスピードとは、
手を動かす速さではなく、同時処理能力です。

いろいろなことを並行して考えたり、進めたり
できるような工夫や環境づくりこそ重要だと、
佐藤さんは説明します。

では、どのようにすると、多くの仕事を
同時に処理することができるか?

  「たくさんあるプロジェクトを混乱なく
  進められる理由の一つは、私が常に
   “目の前の仕事だけに集中する” ことを
  習慣づけているからではないかと思います。
  (中略)仕事をするとき、私は必ず一つの
  案件だけに集中します。」

つまり、同時処理能力といっても、
頭の中で複数のことを同時に考えている
わけではないのです。

佐藤さんが言う同時処理能力とは、
1つの仕事が終わったら、次の仕事にすぐに
取りかかれる段取りをつけておくこと。

それは優先順位の付け方やスケジュール管理
のことを指します。

スピードを上げる利点は、
他の仕事でも共通していることから、
本書は、一般のビジネスパーソン向けの
仕事術として書かれています。

細かなノウハウを解説するというより、
佐藤さんの仕事に対する考え方や、
取り組み方について語られています。

ただし、本書を仕事の効率を上げたり、
スピードをアップするための本として見ると、
正直、それほど優れた本とは言えません。

本書からヒントが得られるのは、
「アイディア」の出し方です。

デザイナーの仕事は、アイディア勝負ですから、
短い時間で良質なアイディアを出すための
コツは参考になると思います。

  「アイディアを考えることに関しては、
  時間をかけることはまったく意味がない」

本書のバリューは、短時間でアイディアを出す
仕事術にあると思います。

この本から何を活かすか?

  「アイディアは、 “思いつく” のではなく、
   “考えつく” もの」

佐藤さんは、アイディアが勝手に「降ってきた」
経験もなければ、「ひらめく」こともない
といいます。

クライアントの抱える課題や目指すものから
スタートし、違和感に目を向けながら、
ロジカルに解決策を考えます。

その時に重要なのが、過去のデータや
業界の常識に縛られないことです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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