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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

外資系コンサルのリサーチ技法

2016年03月09日
ノウハウ本 0
満足度★★★
付箋数:21

  「本書は、ビジネスパーソンのリサーチスキルの
  向上に寄与すべく、その手法やテクニックに
  ついて我々アクセンチュアの知見をご紹介する
  ために書いたものです。」

リサーチとは、簡単に言うと「調べる」こと。

今の時代なら、インターネットで検索をすると
かなりのことを調べることができます。

しかし、ネット検索の結果を、ただコピペした
情報をもとに、ビジネスでの重要な判断を
下すことはできません。

  「誤解されがちなのですが、リサーチとは、
  単なる情報収集のことではありません。
  ビジネスの意思決定を後押しするインサイト
  (=洞察)を抽出する行為です。
  補足すれば、 “物事を観察して、その本質や
  奥底にあることを見抜くこと” です。」

ですから、リサーチは調べることと言っても、
実際は考える作業なのです。

  「何を考えるべきかを考えながらリサーチして、
  リサーチして得た結果を見てまた考え、
  また足りないことをリサーチし、その結果の
  意味合いを考え抜く。これがビジネスの
  意思決定に繋がるインサイトを抽出する
  ことであり、リサーチの本来の価値です。
  リサーチすることは思考することそのもの
  であり、情報をただ集めるだけの作業に
  なった瞬間、それは価値がない行為になります。」

リサーチの基本的な流れは以下の4ステップ。

  1. 目的の確認
  2. リサーチプランの設計
  3. リサーチの実行
  4. アウトプット化

ここでは、4つのステップの内、
最初の「目的の確認」の際に持つべき
「3つの視点」について紹介します。

第1の視点は、答えるべき問いを決めること。

「何を知りたいか」を考える前に、
「そもそも、どんな課題を解決したいのか」を
はっきりさせておくようにします。

第2の視点は、企画のステージ。

リサーチの企画が、「基礎を理解し全体観を
把握する」ステージなのか、「方向性を決める」
ステージなのか、「言いたいことに根拠を与える」
ステージなのか、どの段階なのかを意識して
リサーチに臨みます。

第3の視点は、成果のレベルとまとめるイメージ。

成果のレベルとは、スピード、精度、網羅性の
3つのバランスです。

この3つを具体的にまとめるイメージ(絵柄)を
持って、メンバーと認識のすり合わせを行い、
それをどのくらいの時間で済ませるかまで
決めておきます。

この「目的の確認」のステップをしっかり行わず、
いきなりリサーチを始めしまうと、
せっかく時間をかけて調査した結果が、
すべて無駄になってしまうこともあり得ますから、
非常に重要な段階となります。

実際のリサーチ技法については、
「情報をさがす編」として、Web検索、文献検索、
記事検索、公的調査・統計、調査レポートの5つ、
「情報をつくる編」として、アンケート調査、
ソーシャルリスニング、フィールド調査、
インタビューの4つに分けて解説されています。

基本的なことが丁寧に解説されているので、
初めてリサーチをする方にとっては、
わかりやすい教科書になっています。

また、今まで、我流でリサーチをやっていた方も、
一度、アクセンチュア流の方法を体系的に
学ぶことで、効率的かつ効果的な技法を
身に付けることができると思います。

この本から何を活かすか?

アンケート調査のサンプル数と設問数の決め方

 1. 仮説の広さに対応できるよう母集団を設計する

  例えば、調べる内容によって、性別や年代を
  絞るなどして母集団を決めます。

 2. サンプル数はやりたい分析の細かさで決める

  サンプル数は最初に分析したいセグメントの
  数を決め、1セグメント当たり最低100サンプルを
  集めます。

 3. 設問数は30問程度に収れんさせる

  アンケート調査に要する時間は、
  10分程度で回答し終える分量が望ましく、
  30分を超えるとかなり厳しくなるため、
  設問数は20~30問程度に抑えます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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