活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「ハカる」力

満足度★★★★
付箋数:26

  「世の中の森羅万象は、 “ハカる” ことと
  一体です。物理学的に言えば、 “ハカれない
  ものは、存在しないのと厳密に同じ” 。
  ハカれるからこそ存在となり、意味が与えられる
  のです。この本では、その “ハカる力” を
  主題にしています。それは謀るでも、図るでも、
  諮るでもなく、測る、量る、計ること。
  それは、定規をつくって、あてて、試して、
  見抜くことなのです。
  対象の中に潜む “真実(インサイト)” を。」

本書は、4つの演習と、50以上の事例をもとに、
「ハカる」力を身につけ、プロフェッショナル
になるための本。

ハカることの対極にある姿勢が、
「感覚的に重要(そうな)要因を羅列すること」。

例えば、「売上が増えるには、景気好転と
人口増が必要だ」などの主張です。

内容的にはその通りかもしれませんが、
感覚的過ぎて何の役にも立ちません。

「好転」ってどれくらい良くなることなのか?
「人口増」とはどの程度のことなのか?
他には要因はないのか?
本当にこの2つだけを改善すれば、
自社の売上は上がるのか?

こういったことが、すべて曖昧であるため、
結局、なんの打ち手にもつながりません。

  「ハカる姿勢とは、重要な事柄にあたって、
  曖昧な表現を許さず、重要な要因を選び出し、
  それがちゃんと因果関係にあることを示す
  ことです。」

日々回っているビジネスにおいて、
自動的にハカれることは、そう多くありません。

取りたい数字をハカるには、手を止めて、
エネルギーを使ってハカることも必要です。

場合によっては、ハカることにリソースを
奪われ、仕事を回すことに影響を与えるかも
しれません。

しかし、ハカることなしに、改善や改革は
進められません。

ハカることは、ビジネスでは必須事項。

一見、ハカることが難しいように見えたり、
ハカることが大変そうに思えることでも、
軸を決め、目盛りを刻み、データを取って
ハカります。

イノベーションは、ハカることから始まります。

ハカっているからこそ、変化に気づき、
ハカったことを組み合わせて、
インサイトを絞りだすことができるのです。

三谷宏治さんは、2010年4月に
ハカる考動学』を刊行しています。

本書は、それを全面的に書き直したもの。

いくつかの事例を削り、それ以上に新たな事例を
加え、情報をアップデートしています。

内容的にも、手法と応用例を切り分け、
旧作では、付録的に掲載されていながらも
高評価だった「ハカることの本質」の手法も
本編に組み入れられました。

私は、旧作も読んでいますが、
本質的な主張は変わっていなくても、
事例がずいぶん入れ替わっているので、
全く違う本を読んでいるかのような
印象を受けました。

もちろん、アップデートされた本書の方が、
更により良くなっています。

特に本書の事例は、ビジネス一辺倒にならず、
ハッブル宇宙望遠鏡、航空事故、五十音の秘密
など幅広い事例が紹介されているので、
読み物としても、より楽しめるようになっています。

この本から何を活かすか?

  「創造には2つのアプローチがあります。
  過去の学びからの創造と、過去を切り離しての
  創造です。新しいハカり方を創る力を高めようと
  思うなら、まず取り組むべきは、前者です。
  身の回りにどんな “ハカる” が潜んでいるのかを
  見つけ出して、徹底的に分析することから
  始めましょう。」

1人で「ハカる」を探すのが寂しければ、
チームで探し、披露しあってもいいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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