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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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心配学 「本当の確率」となぜずれる?

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、「テロ」に巻き込まれて死亡した人の
ニュースを見て、「テロは怖い」と思いますか?

2015年11月にフランスのパリ同時多発テロ事件では、
死者130名、負傷者は300名以上も出ましたから、
もし、旅行や出張でパリに行く予定だったら、
かなりテロが心配になったことと思います。

旅行の予定がなくても、「もし、日本でもテロが
起こったらどうしよう」と心配した人も
いるかもしれません。

しかし、冷静に考えてみると、テロに巻き込まれて
死ぬ確率は、普通に生活していて自動車事故に
遭って死ぬ確率よりも、ずっとずっと小さい。

それでも、私たちは道を歩いていて車に轢かれる
ことよりも、テロに遭うことの方が
心配になってしまいます。

本書の著者、島崎敢さんは、この「心配」こそが
テロの目的だと指摘します。

  「実は人々の “心配” こそがテロリストの狙いです。
  極端な話、テロリストたちにとって、
  テロは未遂に終わってもいいのです。
   “テロが起きるかもしれない” とみんなを心配な
  気持ちにさせるだけで、旅行がキャンセルされたり、
  街や空港のセキュリティを強化しなければ
  なりません。これによって、精神的打撃に加えて
  経済的打撃も与えられるのです。」

本書は、「心配」することによって「感じる確率」
と実際に起こる「本当の確率」のズレについて
解説した本です。

私たちは、「わからない」ものに対して
不安を感じます。

不幸なできごとが、起きるのか、起きないのか、
その度合がわからないことが心配を生み出します。

そして、誰でも不幸なできごとは起きて欲しく
ないので、それを回避しようとする行動を取ります。

  「しかし、 “本当の確率” と“ 感じる確率” は
  大抵ずれており、このずれが大きいと、
  私たちの危険回避行動はとんちんかんなものに
  なってしまいます。
  とんちんかんな行動を防ぐためには、
  不幸なできごとが起きる確率を、
  なるべく正確に計算する必要があります。」

島崎さんが言う「とんちんかんな行動」とは、
起こる確率の非常に小さなことを心配し過ぎて、
もっと大切なことができなくなってしまうことです。

 第1章 どうせいつかは死んじゃうのに、
    なぜ、「心配」するのか?
 第2章 セレブと自分を比べて凹まない、
    ひとつの方法
 第3章 ゴキブリに殺された人はいないのに、
    なぜこわい?
 第4章 もっとも悲観的な情報が安心させてくれる
 第5章 実践! 心配計算学講座
 第6章 心配しすぎず、安心しすぎず生きるには

本書は心理学と人間工学という2つの専門分野を
持つ、島崎さんだからこそ書ける本です。

身近なエピソードが上手に紹介されていて、
知らず知らずのうちに、島崎さんの「心配学」の
世界に引き込まれていいく良書です。

納得感が多く、読んで損のない本だと思います。

この本から何を活かすか?

確率の話ではありませんが、認知心理学の例として、
「ハイヒールとスカートの組み合わせは最強」
であることが解説されていました。

ちなみに、島崎さんはハイヒール好きのようです。

私たちは、経験的に「足が折れ曲がっている
ところが足首」と無意識で思ってしまいます。

ハイヒールを履いている人を見ると、
本来の足首の部分が真っ直ぐ伸びて、
つま先近くで折れ曲がっているように見えるので、
その分、足(スネ)が長いと認知してしまいます。

更に、足首の位置を勘違いすると、
もう1つ別の勘違いも誘発します。

私たちは経験的に、スネとモモの長さが、
おおむね同じであるという認識があります。

つまり、膝から下のスネが長いと勘違いすると、
膝から上のモモの部分もそれと同じだけ長いと
勘違いするのです。

この錯覚を起こさせるためには、膝の位置が
見えていて、同時に本当のモモの付け根の位置が
わからないようになっていなければなりません。

この条件に合っているのが、
膝が見える丈のスカートを履いていること。

ですから、ハイヒールとスカートの組み合わせは、
認知心理的な勘違いを二重に引き起こし、
スタイルをよく見せることができるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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