活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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エコノミストが実践するどんな相手も納得させるレポート作成術

満足度★★★
付箋数:19

  「私の専門は日本経済を中心とした長期予測、
  経済統計、マクロ経済の実証分析ですが、
  研究所から発信している “Economic Trends”
  というマクロ経済分析レポートをはじめ、
  経済誌などからの依頼による原稿を含めると
  年間150本以上を執筆しています。」

著者の永濱利廣さんは、第一生命経済研究所の
経済調査部・主席エコノミストで、
経済・金融関係者2000人以上が読んでいる
レポートを日々執筆しています。

本書は、レポート作成が生業の永濱さんが、
納得させるレポート作成の極意を公開します。

  「一般の人がプロのエコノミストが使うような
  計量経済学の推計式など覚える必要はまったく
  ありませんが、GDPや経済成長率、人口動態
  などのごく一般的な統計の調べ方、読み方を
  しっておくだけで、レポートのクオリティ、
  読ませる力はかなりアップします。
  特に企画書や提案書、視察報告書などには
  絶大な力を発揮するので、ぜひコツを身につけて
  おきましょう。」

レポートの作成手順は、それほど特殊なものでは
ありません。

  1. レポートのテーマを設定する
  2. レポートの読者を想定する
  3. 締め切りを設定する
  4. 必要な基礎データを集める
  5. 仮説を立てる
  6. 仮説を立証するためのデータを集める
  7. 仮説を立証する
  8. レポートの構成を作る
  9. レポートの執筆を行う
  10. 提出・公開する

この手順を見てもわかるとおり、
実際にレポートを書く工程は最後になりますから、
レポートの良し悪しは、そこまでの「段取り」で
9割が決まります。

特にポイントとなるのは、レポートの根拠となる
データをどこから見つけてくるかという点です。

レポートを書くために独自に調査を行うことも
ありますが、背景説明を行うためのデータは
官公庁が発表するオフィシャルデータが使えます。

例えば、総務省が発表する「家計調査」。

  「これは世帯の収入、支出、貯金や借入金の調査で、
  世帯の構成人員、職業についてもわかるのです。
  調査対象は全国の消費世帯で、168市町村から
  約9000世帯が抽出されます。選ばれた世帯は6ヶ月
  にわたって家計簿を記入し、その後は別の世帯に
  交代するという方法で調査が継続します。」

シンクタンクが発表するレポートはもちろん、
白書、雑誌、新聞などあらゆるところで
この調査のデータが引用されるようです。

誰もが入手可能なデータのどこを見て、
どのように加工するかで、レポートの説得力が
違ってきます。

このときに、自分に都合のいいデータだけを
見せるように過度に演出をしてしまうと、
レポートの信頼性が損なわれるので、要注意です。

本書は、説得力あるレポートの書き方という点では、
実例も多く非常に参考になります。

ただし、一般のビジネパーソンにとって、
レポートを作成する機会は、プレゼン資料を
作る機会ほど多くないような気がします。

会社によっては、報告内容が決まっていたり、
フォーマットが統一されていることも多いので、
自分でテーマを決めて書くエコノミストとは、
ちょっと違うのかもしれません。

しかし、文書を作成するということと、
官公庁が公開するデータを活かすという点に
おいては参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

  誰でも利用できるデータサイト

本書に掲載されているデータの入手先リストから、
政府の統計を調べる際のデータサイトを紹介します。

  ・総務省統計局
  ・e-Stat(総務省統計局)
  ・白書、年次報告書等(e-Gov)
  ・時事ドットコム・グラフィック図解
  ・気象庁
  ・世界経済のネタ帳

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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