活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

ぼくらの仮説が世界をつくる

満足度★★★★
付箋数:24

  「 “何かを成し遂げるためには、仮説・検証が
  重要だ” とよく言われます。しかし、日常的に
  それを実行するクセが付いている人は、
  どれほどいるでしょうか。」

本書は、仮説とは何か、仮説はどのように立てる
べきかについて語った本です。

著者の佐渡島庸平さんは、『宇宙兄弟』や
ドラゴン桜』などを大ヒットに育てた編集者で、
現在は独立し、作家エージェント会社「コルク」を
立ち上げました。

本書では、佐渡島がこれまで、どのような
仮説を立ててきたのか、実例を紹介しています。

そもそも、なぜ、仮説が必要なのでしょうか?

  「スマートフォンもインターネットもパソコンも。
  車に電話、飛行機やロケットだって。
  あなたの身のまわりのものは、ほとんどが
  たった一人の “仮説” から生まれたものなのです。」

世界は、誰かの思い描いた仮説で作られてきた。

佐渡島さん自身も、世界をもっと楽しくする仮説を
持っているようです。

そして、仮説を持って世界を変えることは、
誰にでもできると語ります。

仮説を立てる際に、佐度島さんが重要視して
いるのが、「先に仮説を立てる」こと。

情報を集めてから、仮説を立てると、
現在の延長になってしまう。

つまり、「前例主義」に陥ってしまうのです。

それを避けるために、情報を集める前に、
感性に従って仮説を立てます。

「情報→仮説→実行→検証」の順番ではなく、
「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」の
順番で思考するように勧められています。

佐渡島さんが、『宇宙兄弟』の初期の
プロモーションで考えた仮説は
「女性読者が増えると、ヒットし始める」
というものでした。

宇宙ものということもあって、『宇宙兄弟』が
連載開始した直後の読者は、7割が男性でした。

しかし、女性読者をつかめなければ、
大きなヒット作には育ちません。

そこで佐渡島さんは、女性がよく行くところで、
影響力のある場所はどこかを考えました。

そこで思いついたのが、「美容室」。

美容師さんに、お客さんとどんな話をするのか
を聞くと、「最近おすすめの音楽や映画、
本などの話をする」との答えが返ってきました。

そこで、佐度島さんは、ヘアサロンのオシャレな
美容師さんから「このマンガおもしろいよ」と
勧められたら、女性読者を増やすきっかけになる
と考えたのです。

『宇宙兄弟』がヒットする前のことなので、
宣伝費は20万円ぐらいしか使えません。

逆算すると、首都圏の美容室400店に2冊ずつ
郵送できることがわかりました。

そこで、佐度島さんは、思い入れたっぷりの手紙を
添えて『宇宙兄弟』の1・2巻を美容室に送りました。

その後、女性読者から「美容室でススメられた」
というアンケートハガキも届くようになりました。

この美容室へのプロモーションも一役買って、
5巻が出る頃には、読者の男女比率が5:5になり、
大ヒットにつながる基盤を作ることができたのです。

  「このように自分で仮説を立てて、情報を集めて、
  仮説を補強して実行していると、仕事が楽しく
  なっていきます。結果が出るのが楽しみになる。
  楽しいから、もっとやりたくなる。新しいことを
  成功させるときに、こうして楽しむことも、
  実は大切な要素だと思うのです。」

本書は、仮説を立てるノウハウ本の面よりも、
仮説を立てて世界を変えたいという佐度島さんの
熱い思いが伝わってくる本でした。

この本から何を活かすか?

  「おもしろさは、親近感×質の面積」

なぜ、練り込まれたプロの文章よりも、
友だちのくだらない投稿の方が面白いのか?

佐度島さんは、この問いについて考え、
おもしろさには、絶対値があるわけではなく、
関係性の中で決まるという結論に至りました。

つまり同じ質の作品でも、親近感を高めることで、
おもしろさを増すことができるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| アイディア・発想法・企画 | 09:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2620-d175b06a

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT