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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学

満足度★★★
付箋数:22

職場の悩みごとの中で、多くの人が抱えるのが、
「人間関係」についての悩みです。

これは、突き詰めるとコミュニケーションに
関する悩みと言うことができます。

しかし、職場を見渡すと、さりげない気遣いで、
モチベーションを上げるのがうまい上司や、
押しつけ感なく、サラリと仕事を頼んでくる先輩、
いつも気持よく話を聞いてくれる同僚など、
コミュニケーションが上手な人もいるものです。

このようなコミュニケーション上手な人と、
コミュニケーションが苦手な人の違いは、
一体、何なのでしょうか?

本書の著者、アドラー派心理カウンセラーの
小倉広さんは、この違いは「距離感」だと
指摘します。

コミュニケーション上手な人は、距離感が絶妙で、
近すぎず、かといって遠すぎない、
ちょうど良い距離を保っているようです。

コミュニケーションが苦手な人は、距離が近すぎて、
「押しつけ」や「世話焼き」になってしまったり、
遠すぎて、「服従」や「回避」になってしまうようです。

本書では、2014年に岸見一郎さんと古賀史健さん
によって書かれた『嫌われる勇気』のヒット以来、
一大ブームとなっているアドラー心理学に基づき、
ほど良い距離感でコミュニケーションをとる秘訣を
伝えます。

小倉さんの著書としては、2014年8月に刊行された
アドラーに学ぶ部下育成の心理学』に続く、
シリーズ第2弾になります。

前作は、部下を持つ管理職向けの内容でしたが、
今回は、管理職以外の中堅・若手ビジネスパーソン
へ向けの内容が中心に書かれています。

それでは、なぜ私たちは、近すぎたり、
遠すぎたりするコミュニケーションを
とってしまうのでしょうか?

本書では、その原因がいくつも挙げられていますが、
その中から、「押しつけ」と「世話焼き」が起こる
理由を見てみましょう。

「押しつけ」が起きる原因は2つあります。

1つは、私たちが、物事を「縦の関係」で捉えて
しまうこと。

「上下」「正誤」などが縦の関係で、
自分が上で相手が下、あるいは自分は正しく、
相手が誤っていると考えるので、
そこに押しつけが発生してしまうのです。

もう1つの原因は、無意識に「一致させよう」と
考えてしまうこと。

そもそも職場には、生まれも育ちも違った人が
集まっていますから、すべてにおいて考え方が
一致することはあり得ません。

それを無理に一致させようとするから、
コミュニケーションがうまくいかないのです。

また、「世話焼き」が起こる原因も2つ
挙げられていました。

1つ目は、相手の能力や価値を信頼していないから、
心配してしまい、つい余計な世話を焼いてしまう。

もう1つの原因は、自己満足のため。

相手は自分がいないと何もできないダメな人と考え、
その何もできない人を助ける自分の優しさに酔って、
世話を焼いてしまうのです。

本書では、こういった「押しつけ」や「世話焼き」
が起こらない具体的なフレーズを数多く紹介します。

フレーズの背景にあるアドラー心理学の
考え方も丁寧に解説しています。

本書は学術的にアドラー心理学を学ぶ本ではなく、
あくまで、職場でいい人間関係をつくるための
実践的な内容の本です。

この本から何を活かすか?

職場で「ノー」と言うのは、難しいことです。

本書では、そんなときに便利な、優れた伝え方の
フォーマット、「DESC法」が紹介されていました。

「無理です、できません」と言う代わりに、
次のフォーマットに沿って伝えます。

 Describe(客観的に描写)
  「私は3日後が納期のA社の仕事をやっていて、」
 Express(主観を表明)
  「手一杯で余裕がないのです。」
 Empathy(共感)
  「お急ぎなのはわかりますが、」
 Specify(具体的に提案)
  「他の方にお願いしてもらえますか。」
 Choose(代替案を提示)
  「もし1週間後でもよろしければお手伝いする
  ことも可能です。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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